(※写真はイメージです/PIXTA)

都市部から地方への移住を検討する人が増えています。背景には、物価の安さや自然環境への憧れ、テレワークの普及による柔軟な働き方の広がりなどがあり、「都会にこだわらなくても生きていける」と考える人が増えているのです。特に「家賃が格安」「空き家が多い」といった物理的コストの低さは、地方移住を後押しする要素になっています。しかし、実際に暮らし始めると「安さの裏にある現実」が見えてきた——そんな声も少なくありません。

「月2万円?安すぎる!」即決で決めた地方の暮らし

「東京では家賃だけで月10万円以上していたのに、ここでは月2万円。最初は“これ以上の選択肢はない!”と本気で思っていました」

 

そう語るのは、元フリーランスの40代男性・川村誠さん(仮名)。数年前まで東京でデザイン系の仕事をしていましたが、コロナ禍で収入が不安定に。リモート案件の減少や、固定費の圧迫に悩み、思い切って地方移住を決意しました。

 

移住先に選んだのは、関東地方のとある山間部。市の空き家バンクを通じて、築40年の戸建てを見つけ、家賃は月2万円。内装こそ古いものの、水回りはリフォーム済みで、ネット環境も整っている。自治体からの移住支援金も受け取り、生活の再スタートには十分な条件だと思えたといいます。

 

ところが、引っ越して数ヵ月が経つと、思わぬ違和感が積もってきました。

 

「日中は近所に人の気配がほとんどなくて、話し声も聞こえない。夜は真っ暗で、音もない。最初は落ち着くと思っていたのに、気づいたらまったく眠れなくなっていたんです」

 

地域の人々は決して冷たくはないものの、関係が「挨拶止まり」でなかなか深まらない。日用品の買い出しにも車が必須で、最寄りのスーパーまでは片道30分。さらに、地域の清掃や行事、消防団の手伝いなど、暗黙の「参加義務」があることも後から知りました。

 

「田舎暮らしって、“何もしないでのんびり”というイメージがあるじゃないですか? でも、実際は“役割を持って存在しないと浮く”社会なんですよね」

 

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