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家の購入の予算はいくらか(How much?)
時折、「いくらの物件を買ったらいいのでしょうか?」というような相談を受けることがあって、筆者としても答えようがなくて困ることもあるのですが、分譲住宅であれ、注文住宅であれ、「住宅ローンで借入ができる金額」と「自己資金で出せる金額」が“買える物件”の値段になります。
すると、「自己資金」と「頭金」の違いを聞いてくる人もいるのですが、どちらも同じようなものだと思ってもらって構いません。要は現金で出せる額です。
「頭金なしでも家は買えるのでしょうか?」という質問もよくあります。結論からいえば、家は買えます。住宅購入には不動産の価格以外に「諸経費」がかかります。諸経費には、仲介手数料、契約書収入印紙代、住宅ローン保証料、登記費用、火災保険など、購入時にかかる費用と、税金のように購入後にかかる費用があります。購入時にかかる費用は、物件価格の5~8%くらいです。
こうした諸経費まで借入できるローンもあるので、「自己資金ゼロ」でも購入は可能です。ただし、不動産を買うときには、契約時に物件代金の一部を「手付金」として前払いする必要があります。一般的には物件の5~10%程度が相場です。土地を6000万円で買うなら、300万円程度の手付金が現金で必要になります。
注文住宅では建築会社に対し、契約時や着工時に分割で建築費の一部を支払う必要もあります。土地の契約時にはローンがまだ実行されていないので、ある程度の現金を用意しておく必要が出てきます。「預金はあるけれど使いたくない」という場合は、一時的に現金を出しておき、ローン実行時に戻すやり方もあります。
ひと昔前は、諸経費分を借りると金利も高くなる「オーバーローン」扱いでした。もっと昔は物件価格の8割までしか借りられませんでした。現在では諸経費まで同じ金利で貸してくれる金融機関が多くなったのでかなり借りやすく、かつ家を建てやすくなっています。
家を建てる際の「総予算」は、借入可能額と手持ちの資金の合計です。ほとんどの方が「そんなに借りて大丈夫かな」と不安になるようですが、ここで注意しなければならないのが、ファイナンシャルプランナー(FP)にライフプランを依頼したら「借入金は5000万円までにしましょう」とアドバイスされるようなことが往々にしてあることです。
