高校生の打ち上げ平均予算は「2,001~3,000円」
リクルートが2024年に行った調査によると、「打ち上げでよく利用する場所」の1位は「食べ放題の飲食店」。2位に「カラオケ」、3位に「ファミレス」が続きました。さらに「食べ放題」の中でもどんなジャンルによく行くのかを聞くと、1位「焼肉」、2位「しゃぶしゃぶ」、3位「串揚げ」となりました。
「場所選びで気にする点」を尋ねると、1位「ワイワイしてもOKな雰囲気」、2位「コスパが良い」、3位「おいしい」。まさに、気の置けない仲間と盛り上がれる“コスパ焼肉”が定番になっているようです。
お小遣いやバイト代でやりくりする高校生にとって、打ち上げの平均予算は「2,001~3,000円」が最多。
誠さんが驚いた「4,000円」は、少し背伸びした“特別な日”の価格帯といえそうです。 開催人数も1クラス単位の「21~30人」が最も多く、調査では「仲の良い人だけで少人数で集まるのではなく、打ち上げは学校行事を頑張ったクラス皆で! という意気込みが感じられます」としています。
打ち上げ参加の目的は「思い出作り」が最多
調査を行ったリクルートの『スタディサプリ進路ブック』 金剛寺千鶴子編集長は、「現高校生は、(コロナ禍で)中学生時代から最近まで大人数での飲食や集まりを制限されていた世代。ティーンエイジャーらしく騒いだり笑い合ったりする時間を長らく我慢していた分、仲間と同じ空間でイベントを楽しみたい気持ちはより強いのかもしれません」とコメント。
調査でも、「打ち上げに参加する目的」の1位は「思い出作り(77.5%)」で、「思い出に残る写真を撮る(49.1%)」が続きました。
「俺の高校時代は、みんなまっすぐ家に帰っていたのに」とこぼす誠さん。と同時に、誠さんはこうも話します。
「娘が『楽しかった』と笑って帰ってきたとき、ちょっとホッとしました。家が同じ方向の友達と楽しそうに帰ってくる姿を見たときに『良い仲間にも恵まれてよかったな』と思いました。俺のほうも“アップデート”しつつ、娘を見守っていきたいと思います」
世代ギャップに戸惑う父親の姿は、変わりゆく親子の距離を映す鏡のようです。
[参考資料]
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