(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の必要性が叫ばれる現代ですが、元本保証ではないため、どうしても「投資は怖い」という気持ちをぬぐえない人も少なくないでしょう。そんな人にこそ知ってほしい、投資の第一歩を安全に踏み出すためのコツについて、永江将典氏の著書『最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方』(ワン・パブリッシング)より一部抜粋してご紹介します。

最初の一歩をできるだけ小さくしよう

インフレ、増税、年金改悪……さまざまな理由が重なり、お金は使わなくても目減りしていくのが今の時代です。そこで、「投資」で攻めることも必要になってきます。

 

でもいきなり「投資をしましょう」と言われても、日本人は投資についてあまり教わってきていません。

 

「お金が減るかもしれないのは、やっぱり怖い……」

「どこから始めればいいのかが、分からない……」

 

と、ためらう人も少なくないことでしょう。そして人はやりたくないことについては、やらなくても済む理由をいくらでも思いつくことができます。だから頭で考えているだけでは、結局行動には移せないのですね。

 

そこで私がおすすめするのは、「思いきり少ない金額からスタートする」ことです。たとえば株式投資は数千円から始められます。あるいは、日本国債なら1万円から投資できます。しかもこちらは元本が保証されています。

 

これなら家族の外食1回分くらい、と割り切ることができますので、ためらう気持ちも最小限に抑えることができますね。

意欲が湧くまで待つだけでいい

そうやって小さく始めたら、「もっと投資してみたい!」と思うまで待ちましょう。意欲が出てくれば、人は勝手に行動し始めるものです。それこそ、止められてもやってしまうのが、意欲というもの。投資も同じです。自分が「もっとやりたい!」という心境になったときにだけ、徐々にかけるお金やエネルギーを増やしていくようにしましょう。

 

なお、いざ投資を始めようとすると、「いくら増えるのか?」も気になってくることでしょう。投じた元本に対しての収益、いわゆる「利回り」です。比較的安全な投資は、それだけ利回りも低くなります。逆に利回りが高いと元の値段よりも値下がりする、いわゆる元本割れのリスクも高くなってきます。

 

ここであなたは「利回り」と「リスク」を天秤にかけて、検討していくことになります。最初はいろいろと悩むでしょうが、そうした試行錯誤自体が「投資」の一部です。そのように悩み始めたあなたは、すでに「投資家」の仲間入りをしているのです。

次ページ投資を日常の延長に、一歩を踏み出すとき

※本連載は、永江将典氏の著書『最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方』(ワン・パブリッシング)より一部を抜粋・再編集したものです。

最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方

最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方

永江 将典

ワン・パブリッシング

■インフレ時代は「攻め」と「守り」の二刀流でお金を増やす! 税理士・公認会計士として数々のお金持ちを見てきた著者が実践する〝攻めの投資×守りの節税″の再現性の高いお金の増やし方。 インフレ時代のお金の現実から、…

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