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オーナー型株式投資はたとえるなら「城造り」
この2つのアプローチの違いは、戦において「野戦に打って出る」vs.「強い城を造る」と比較して説明するとわかりやすいかもしれません。
売買型株式投資
売買型株式投資は、まさに野戦に打って出る戦術です。情報をいち早くつかみ、他者よりも素早く動き、絶妙なタイミングで攻撃(売買)を仕掛けなければなりません。相場という戦場では状況が刻々と変わり、敵(他の市場参加者)も巧妙です。
一度成功した手法が次も通用するとは限らず、常に緊張を強いられます。運や瞬発力、情報への感度が勝敗を分け、たとえ勝っても次の戦に備えなければなりません。リターンを得られるかどうかは、まさに一戦一戦の勝敗にかかっているのです。
オーナー型株式投資
一方で、オーナー型株式投資は強い城を造り、守りを固めながら領地を広げていく戦略に似ています。最初の築城(投資先の選定と購入)には時間がかかるものの、強固な基盤を築けば、城(資産)は自ら価値を生み続けます。優れた企業の稼ぐ力を自分のバランスシートに取り込み、時間を味方につけることで、その企業が生む利益は蓄積され、やがて自分の資産として大きく成長していきます。
城を構えた投資家は、毎日の戦況に右往左往することなく、長期的な視点でじっくりと資産を育てることができます。堅実で持続可能なこの方法は、投資家自身の人生やキャリアと調和し、心の平穏ももたらしてくれます。
どちらの戦い方を選ぶかは、最終的にあなた自身の価値観と目的に依存します。目の前の一戦に勝つことを繰り返すのか、それとも時間と共に自らの城を築き上げるのか。後者の道を選べば、市場という戦場で無理に勝ち続けるのではなく、勝つ仕組みそのものを自分のものにすることができるのです。
資産形成は長い旅です。戦い続ける人生を望むのか、城を築いてその恩恵を享受するのか――選ぶのはあなた自身です。
奥野 一成
投資信託「おおぶね」 ファンドマネージャー
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)
常務取締役兼最高投資責任者(CIO)
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