(※写真はイメージです/PIXTA)

共働き世帯の増加により、若いうちにマイホームを購入する家庭が増えています。特に共働きで高収入の夫婦にとっては、「ローンを組めるうちに理想の家を建てよう」と決断するケースも少なくありません。しかし、高額住宅ローンは心理的にも生活的にも重くのしかかります。

「これで一生安心だね」夢のマイホーム完成

東京都近郊に住む田村浩一さん(仮名・38歳)と妻の美沙さん(36歳)は、都内の企業に勤める共働き夫婦。二人の世帯年収は約1,200万円。結婚10年目、第一子の誕生をきっかけに「子どもが走り回れる家を」と新築一戸建てを建てることを決意しました。

 

「正直、7,500万円は高いと思いました。でも、金利が低い今しかないと思って。住宅ローン控除もあるし、ボーナス返済を組めば大丈夫だろうと」

 

引っ越し当初は、広々としたリビングや子ども部屋に大満足。友人を招いてホームパーティーを開くなど、“理想の家庭像”を形にしたような日々でした。

 

しかし、理想の暮らしは長くは続きませんでした。

 

子どもが2歳を迎えた頃、美沙さんは育休から復職。保育園の送り迎え、時短勤務、残業、家事——。想像以上の多忙さが重なりました。

 

「朝7時に家を出て、帰るのが夜8時。子どもを寝かせたら、洗濯と片付けで1日が終わる。せっかくの家も、掃除する余裕なんてなくなっていきました」

 

浩一さんも営業職として出張が多く、家庭をサポートできる時間は限られていました。気づけば、リビングの観葉植物は枯れ、子ども部屋のドアは閉じたまま。

 

「この家を建ててから、家族の会話が減った気がします」と美沙さんは語ります。

 

ある冬の夜、仕事から帰宅した浩一さんは、暗いリビングでひとり座っている妻を見つけました。

 

「どうした?」と声をかけると、美沙さんは静かに言いました。

 

「この家、広すぎるね。……私たち、家に住むために働いてるみたい」

 

その言葉に、浩一さんは何も返せませんでした。

 

思えば、二人が家を買った理由は「家族の時間を大切にするため」だったはず。しかし現実は、住宅ローンを支払うために共働きを続け、子どもとの時間は減り、家は“負担”に変わっていたのです。

 

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