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売買型株式投資は資産形成には向かない
これらの特徴は、「投資とは、中短期的に安く買って高く売るものである(=売買型株式投資)」というパラダイムにおける当然の帰結です。この売買型株式投資は「誰かが勝っている時には誰かが負けている、そしてその勝敗の総量はゼロである」という、誰かの勝ちと誰かの負けを合計すると最終的にはプラスマイナスゼロとなるゲームです。
短期的に勝敗がはっきりと出るので、いつもハラハラすることになりますが、それがアドレナリン、ドーパミンを分泌させるので、勝ったときの高揚感は大きいでしょう。
もちろん、このゲームで勝者になるには、他人よりも早く相場情報を入手することや、売買に関するスキルを身につけることが必要なのかもしれません。W氏のように、投資サロンに月1万円の会費を支払い、専門的なノウハウを学びながら投資仲間と情報交換をする人も多く見られます。株価チャートの読み方やマーケット需給の見方、といったスキルは売買をうまくこなすことに有益であることは言うまでもありません。
一方で、これらの取り組みはあくまで投資市場における活動に関連したものであり、ビジネスパーソンとしての業務スキルやキャリアの直接的な向上を目指したものではありません。
いわば本業以外に副業を持っているようなものなので、1日24時間しかない中でW氏の日常は結果的に非常に多忙なものになってしまい、優先順位の問題ではありますが、他者(顧客・上司・部下・同僚)との接点などで得られる仕事上の気づきや、自分の趣味等人生に潤いを与えてくれるものへの時間配分ができなくなっています。
こうした「売買型株式投資」は「ちょっと自分の志向に合わないな」「それでお金が増えるのは嬉(うれ)しいけれど、人生の質が落ちそうだな」と思う人は多いと思います。ですから忙しい仕事を抱えたビジネスパーソンにとって、株式の売買に貴重な時間を奪われる投資を始める優先順位が低くなるのは当然かと思いますので、結果的には正しい判断だと思います。
逆に、このような「売買型株式投資」のみが投資であると考えているビジネスパーソンが「インデックスファンドによる放ったらかし投資」を行うのも頷(うなず)けます。しかし、この投資のやり方だと、勝っている時は良いけれど、負け始めると「投資なんて始めなければ良かった」という残念な総括になりがちです。
そうならないためにも、売買型株式投資だけを「投資」だと思い込んでいる人には、ぜひ「オーナー型株式投資」の存在を知ってもらいたいのです。
奥野 一成
投資信託「おおぶね」 ファンドマネージャー
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)
常務取締役兼最高投資責任者(CIO)
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