(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢者の一人暮らしが増えるなか、限られた年金収入で生活費をやりくりする人も少なくありません。日用品や食品の値上げが続くなかで、衣類や季節品など「すぐに必要ではないもの」から手放していくケースも見られます。衣替えのたびに、「捨てるか・残すか」で悩む高齢者は多く、そこには経済的な事情だけでなく、暮らしの縮小や老いへの戸惑いがにじむこともあります。

単身高齢者の生活支出と“衣類費の後回し構造”

総務省『家計調査(2024年)』によると、単身高齢者の月間消費支出は平均約15万円。このうち「被服および履物」はわずか3,385円。衣類にかける予算は相当に少ないことが分かります。

 

「古い服を捨てられない」「着ない服を処分するのに勇気がいる」という心理的負担と、「今後必要になるかもしれないから」という不安が、処分判断をさらに難しくさせています。

 

大森さんは「老前整理」や「終活」で物を減らしているわけではありません。

 

「捨てたくて捨てているわけじゃないんです。出費が怖いから、手放すしかない。気に入っていたけど、使いこなすお金も気力もないんですよ」

 

収納スペースにしても、手入れ代にしても、「持っているだけで負担になる」――そんな感覚が、今の高齢単身者に広がっています。

 

衣類を買う、持つ、手入れする、保管する。それら全てに“お金がかかる”という当たり前の現実は、高齢の一人暮らし世帯にとって日々の生活の選択肢を狭めています。

 

「この先、またコートが必要になることがあるかもしれない。でも、今を乗り切る方が優先なんです」

 

高齢者が「モノを減らす」のではなく、「モノを維持することができなくなる」。その背景には、制度の隙間に取り残された“ぎりぎりの年金生活”が存在しています。

 

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