(※写真はイメージです/PIXTA)

年金と退職金を元手に、地方に移住してセカンドライフを楽しむ「田舎暮らし」や「スローライフ」は、老後の選択肢としてメディアでも頻繁に取り上げられてきました。しかし、その裏には予想以上の出費や、地域での孤立、医療や買い物の不便さといった課題が潜んでいます。ときにその“憧れ”は、大切な老後資金を飲み込む落とし穴になることもあるのです。

「ここで静かに暮らしたいんだ」退職金3,000万円を手に

「やっと自由になった気がしたんです。好きな場所で、好きなように生きようと」

 

そう語るのは、現在71歳の川島忠男さん(仮名)。都内のメーカーで再雇用を含め68歳まで勤務した川島さんは、勤務終了時に約3,000万円の退職金を手にしました。加えて、厚生年金で毎月17万円ほどが支給されていました。

 

もともと自然が好きだった川島さんは、「老後は山の近くで自給自足のような暮らしがしたい」と、長年の夢だった〈ログハウス暮らし〉に踏み出します。ネットで見つけた中古物件は、地方の山間部にある築10年の木造ログハウス。土地付きで980万円。趣味の陶芸スペースも作れる広さがありました。

 

「正直、これは運命だと思った。内見もすぐ行って、即決しました」

 

生活費も都会に比べて安く抑えられるはずだと信じて、川島さんは移住を決意します。

 

しかし、新生活は川島さんの想像よりもはるかに“コストがかかる”ものでした。

 

まず、購入後すぐにログハウスの外壁にシロアリ被害が発覚。修繕費に150万円がかかりました。次に、水回りのトラブルや凍結防止の設備追加などでさらに出費が続きます。

 

「自然が好きとはいえ、冬は思ったより厳しかった。暖房代もガス代も、東京よりかえって高くついたんです」

 

さらに車がなければ生活がままならず、移動のたびにガソリン代がかさみました。近くに病院も少なく、持病の通院は片道2時間の総合病院。「田舎はお金がかからない」という認識は、完全に誤算だったのです。

 

「気づいたときには、もう貯金は1,000万円を切っていました。毎月、何十万円も減っていく感覚でしたね」

 

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