子ども時代の記憶は美化されるものです。遊んだ山や川、友達との秘密基地――しかし、大人になって戻ると、当時の思い出とは多くのことが変わっていることに気づくもの。“Uターン移住”を実行した女性の事例を見ていきましょう。

東京から信州へ――49歳会社員が移住を決断するまで

信州の小さな町で生まれた田中江里さん(仮名・49歳)は、12歳のときに家族で東京に引っ越しました。父親の転勤が理由でしたが、「住み慣れたところを離れるのはつらかった」といいます。

 

「方言もありましたし、小学6年生の途中で転校したので、もう友達の輪もできていて。そのうち馴染みましたけど、しばらくは故郷に戻りたくて、ひっそり泣いていました」と江里さんは振り返ります。

 

そのまま東京の大学に進学、そして就職した江里さんは50代間近に。しかし、長時間の満員電車、職場の空虚な人間関係、どこに行っても人だらけの街――。それまで耐えられたものが、辛く感じるようになっていました。父と母が相次いで他界し、未婚の江里さんには頼る家族がいなくなったことも、大きかったのでしょう。

 

そんなとき、ふと思い出した生まれ故郷。気分転換にと訪れてみたところ、自然の美しさ、素朴な雰囲気、時折感じる懐かしさに魅了されてしまいました。

 

東京での年収は約450万円、資産運用や親からの相続で資産は2,000万円ほどあったという江里さん。たとえ収入が半減しても、田舎なら慎ましく暮らせると考えました。

 

「今思えば、現実逃避だったのかな。環境が変われば人生が好転する、そう思い込んでいたのかもしれません」――そう振り返る江里さん。

 

休日に住まい探しと転職活動を進めて、半年後には中古戸建を購入して移住を果たしました。ところが、引っ越しが落ち着いて一息ついてみると、思っていたのとは違う側面が見えるようになってきたのです。

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