リクルートの調査研究機関であるSUUMOリサーチセンターの発表(※)によると、2024年に新築マンションを首都圏で購入した人の平均価格は6,629万円。東京23区だけに絞ると8,440万円という結果でした。「もう手が出ない」「もっと前に買っておけば」……そう嘆く人は少なくありません。その実情を見ていきましょう。
※2024年首都圏新築マンション契約者動向調査

「ああ、あの時買っておけばよかった」36歳主婦の後悔と嫉妬

田中優美さん(仮名・36歳)は、1年ぶりに友人の真紀さんと会った後、思わず頭を抱えました。「どうしてもイライラしてしまう……」。その理由は、人生最大の買い物とも言われるマイホームの購入でした。

 

真紀さんは大学時代からの友人。お互いに20代半ばで結婚、そして第一子、第二子を出産。似たようなライフステージを歩んでいたこともあり、ときどき会っては結婚生活や子育ての話をする仲です。

 

そんな真紀さんは2020年、東京オリンピック開催の直前に、神奈川県の新築・駅近のファミリー向けマンションを購入。当時、こんな風に話していました。

 

「いつが得とか考えてたら決められない。思い切って買っちゃったよ!」

 

当時、真紀さんが「購入したマンション価格は4,800万円」と言っていたことを、優美さんは記憶していました。しかし現在、同じ条件のマンションを買おうと調べると、なんと6,000万円前後になっているのです。

 

真紀さんが「今だったら、もう買えてない。ほんと高くなりすぎだよね」と何気なく言った言葉が、優美さんの胸に突き刺さりました。

 

ローンはまだ払い終わっていないとはいえ、彼女がお得に家を手に入れたという事実に、「ああ、羨ましい」……胸のもやもやが止まりません。自分たちがいつまでも賃貸暮らしでいる現実が、焦りや悔しさを増幅させます。

 

優美さん夫婦の現在の世帯年収は800万円、貯蓄は900万円ほど。5年前、収入も貯金も少なかったという事実はあります。また、5年前もすでにマンション価格は上昇基調であり、オリンピックが終わると不動産価格が下がる可能性があるとも聞いていたため、「もう少し様子を見よう」「少しでも貯金を増やしてから」と慎重になりました。

 

しかし、想像もしなかったコロナ禍に突入。その間に家を買った人たちもいましたが、優美さん夫婦には、そんな心の余裕はなかったといいます。そして、やっと普通の生活が戻ってきたものの、不動産の高騰が止まらない現実。結果として、自分たちの判断が裏目に出てしまった――優美さんは肩を落とします。

 

次ページ「じゃあ今買うのか?」優美さん夫婦の迷い
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