(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、コロナ禍を機に注目を集めた「2拠点生活」。都市と地方の2つの拠点を行き来しながら暮らすこのスタイルは、テレワークの浸透とともに現実味を帯び、「自然に触れたい」「生活コストを抑えたい」「人生を見つめ直したい」といった理由から、多様な世代で広がりを見せています。特に中高年層では「老後の移住」ではなく、「今この瞬間を変えたい」と動き出す人も少なくありません。

「週3日だけでも、自然の中で暮らしたかった」

「金曜の夜、車で2時間。土日月は山の家で過ごして、火曜の朝にまた都市部のマンションに戻る。そんな生活を、もう2年続けています」

 

そう話すのは、都内のメーカーに勤める会社員・村田隆さん(仮名・48歳)。在宅勤務制度を活用し、“週3日は山梨の古民家”でテレワーク、残りの4日は東京で暮らす2拠点生活を送っています。

 

「最初は週末だけ通っていたんですが、ある日“月曜もここで働けるんじゃない?”と思って。思い切って上司に相談したら、“やれるならどうぞ”と」

 

テレワーク用のWi-Fiやソーラーパネルも整え、最低限の環境は自力で整備。現在は金曜の夜に山へ移動し、土曜〜月曜までを“第二の暮らし”にあてているといいます。

 

「朝、鳥の声で起きて、散歩して、家の前でコーヒー飲んで。それだけで、“整う”感じがするんです」

 

村田さんの山の拠点は、築40年の平屋を自らリフォームしたもの。空き家バンクを通じて購入し、物件価格は80万円。DIYで最低限の補修を施し、快適に過ごせるようになったといいます。

 

「東京では、電車も人も情報も多すぎて、何を考えているのか自分でもわからなくなることがあった。でも、山の家にいると、1日がちゃんと流れていく感じがするんです」

 

最初は「虫が出たら嫌だな」といった心配もありましたが、いまではそれすらも“生活の一部”として受け入れられるようになったそうです。

 

「不思議なんですが、山で過ごすようになってから仕事でイライラしなくなった気がします」

 

都市部のオフィスに出社する日は週2〜3日。上司や同僚との会話でも、「最近楽しそうだね」と言われることが増えたといいます。

 

「実際、集中力も上がった気がします。自然の中で1日リセットできるからか、仕事の優先順位も整理されやすい。ストレスが溜まりにくくなりました」

 

週3日の山生活は、気分転換というより“もう一つの生活の軸”として、心身にしっかりと根づいているようです。

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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