(※写真はイメージです/PIXTA)

物価や住宅価格が高騰するなか、「東京では家が買えない」と感じる若い世帯は少なくありません。とくに共働きでも年収500万円前後の世帯にとって、都内での戸建て購入は現実的ではないケースも多く、“家を持つ”ことより“生活を豊かにする”ことにシフトする家族も増えています。そのひとつの選択肢が「地方移住」。住環境だけでなく、時間や人間関係も見直した30代夫婦の決断を見ていきましょう。

「東京でこの年収じゃ、何も手に入らないと思った」

「家賃9万円、保育園の送り迎え、満員電車。毎日がいっぱいいっぱいで、正直“何のために働いているんだろう”と思っていました」

 

そう話すのは、栃木県に移住した佐々木洋介さん(仮名・35歳)。都内のIT系企業に勤める会社員で、妻・麻衣さん(仮名・33歳)は当時、時短勤務の事務職として働いていました。世帯年収はおよそ480万円。3歳の娘を育てながら、都内近郊の賃貸マンションで暮らしていました。

 

「当時、マンションを探していたんですが、ちょっと広めの中古物件でも4000万円超え。月の支払いを考えると、家計が破綻しそうで」

 

そんなとき、妻の友人が“子どもの小学校入学を機に地方へ引っ越した”という話を聞き、「自分たちにもできるんじゃないか」と考え始めたといいます。

 

「家が欲しいなら、場所を変えたらいい。最初は半信半疑でした。でも、“栃木の空き家バンク”を見てみたら、庭つき戸建てが800万円とかで出ていて…驚きました」

 

夫婦はすぐに現地に足を運び、築22年の2階建て一軒家(敷地100坪)を内見。駅からは遠かったものの、保育園やスーパーには車で10分圏内で、「生活には困らなそうだ」と判断。

 

「結局、リフォーム費用込みで1,000万円ちょっと。住宅ローンの月々返済は3万円台になりました。東京時代の家賃の1/3です」

 

移住後は、夫がリモートワークを中心に継続勤務。妻は地元のパートに切り替え、子どもは地域の保育園へ転園。生活のリズムは変わったものの、「気持ちに余裕ができた」といいます。

 

「東京にいたころは、週末は疲れて寝て終わり。でも今は、家族で庭の草取りをしたり、娘といっしょにミニトマトを植えたり。生活が“外”に広がった気がします」

 

自治体の移住支援制度も活用し、引っ越し代やリフォーム費の一部が助成対象になりました。

 

「もちろん、近所づきあいや虫の多さ、慣れないこともありますが、“人生で大事にしたいもの”が何か見えた気がします」

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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