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独り暮らしとなった実家の母、訪問するたび家が散らかり…
「私自身、自分の生活が精いっぱい。せめて母が〈情報開示〉してくれたら、老後の見通しが立てられて、とても助かるのですが…」
そういってうなだれるのは、佐藤綾子さん(仮名・47歳)です。佐藤さんは独身の会社員で、結婚歴もなく、子どももいません。都内にある中小企業の総務部門に勤務し、会社から30分程度離れた、同じく都内の賃貸マンションにひとり暮らしをしています。
綾子さんにはきょうだいがいません。父親は5年前に亡くなり、現在は、さいたま市にある3LDKの築古の戸建ての実家で、78歳の母親が1人で生活しています。
「うちは普通の会社員と専業主婦というよくある家庭でした。母も若いときは普通に掃除や洗濯をしていましたが、父を亡くしてから生活の張りがなくなったのか、家事は相当手抜きになりました。あと、すごく怒りっぽくなって…」
独居になった母親が心配な綾子さんは、最低でも月に3回は実家に顔を出すようにしています。しかし、実家は次第に散らかっていき、さまざまな封書やダイレクトメールといった書類、不用品類が廊下まであふれだすように。
母親に要不要を尋ねて手を出そうとすると、「あとでやるから放っておいて」といわれてしまうのだといいます。
「確認が必要な書類とチラシやダイレクトメールが交ざって積みあがり、ゴチャゴチャになっています。あとは洋服ですね。洗濯したのか、それとも一度着たのかどうか、よくわからないものが山になっていて、片付けようにも整理がつかず…」
