「次の入所先」が見つからない
再び自宅で介護するのは難しいと感じた涼子さん夫婦は、ケアマネジャーと相談し、他の施設を探し始めました。しかし、要介護1の状態で入れる施設は限られており、そもそも入所には空きがありません。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やグループホームも候補に挙がりましたが、いずれも月20万円前後の費用がかかる上、医療体制が整っていない施設も多く、不安が残ります。
「義母の年金だけではとても足りません。今後、私たちの生活もどうなるか…」
介護には終わりがあると思いがちですが、現実はそう単純ではありません。入所後も、介護認定の更新や施設の運営方針によって、「再び在宅介護が求められる」ことが起こり得ます。
特養への入所は、家族にとって“一区切り”のように思える一方で、それは「一時的な猶予」に過ぎないのかもしれません。
「安心して老後を任せられる場所が、こんなにも不安定だとは思いませんでした。“もう大丈夫”と思った自分が、甘かったのかもしれません」
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
