「孫はかわいい。でも、10人になると、話は別です――。年金月22万円、貯蓄1,600万円の70代夫婦。普通なら穏やかに暮らせるはずが、孫へのお祝い、旅行代、教育費のサポート…その負担は想像以上。喜びと不安が入り混じる、あるシニアの本音をのぞいてみましょう。

止められない援助…「不平等になるから」

剛さんはため息交じりに財布の中を確認します。しかし、長女や長男のことを思えば、10人もの孫への援助を断るのも難しいといいます。

 

「どこかで止めるのって難しい。あの孫にはやってあげて、あの孫にはやってあげない。不公平になっちゃうからね。それで子どもたちがモメたりしても嫌だから。でも、もうそろそろ限界かな」

 

さらに、体力的な厳しさも大きくなっているといいます。

 

「特に妻が大変そうでね。長女は7人も子どもがいるけれど、昔から妻や俺に頼るのが前提みたいなところがある。でも、俺らも70代。入れ代わり立ち代わり孫が来たり、預けられたりするけれど、今日は静かに過ごしたいと思うことが増えた。孫がいなくて『何もすることがない』って言っている友達が羨ましくなることもあるぐらい。贅沢な悩みなのかもしれないけれど……」

 

現代の年金世帯でも、孫の数が増えると生活設計は一気に不安定になります。愛情だけでは支えられない経済的負担、そして家族への配慮と自分たちの老後のバランス。剛さんのように孫たちの笑顔を見るのを楽しみにしつつも、心の中で葛藤している人はいるでしょう。

 

しかし、自分たちの老後を守ることが先決であり、援助するお金は割り切ることも大切です。孫の成長を喜びながらも、生活を守るための冷静さも持つことが必要だといえます。

 

 

 

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