世帯年収1,500万円の夫婦、“港区タワマン”をフルローンで購入。夜景に酔いしれるも…“住民説明会”で突きつけられた〈衝撃の現実〉

見えない“共有者”とどう向き合うか

佐藤夫妻は現在もタワマンに住み続けていますが、物件の将来に対しては一抹の不安を抱いているといいます。

「ローン返済額は月々約32万円。金利が上がれば、今後の支払い計画も見直さなければいけません。加えて、管理費や積立金も毎年のように上がっていく。“買って終わり”じゃないんですよね」

信也さんは、説明会の後、他の居住者とも話すようになり、LINEグループで情報を共有するなど「自衛手段」をとるようになったといいます。

「この物件が悪いというより、“理想”だけで判断していた自分たちの甘さに気づかされました。マンションも“コミュニティ”の一種である以上、誰と共有するかは本当に大事な要素ですね」

都心の高層物件は、今後も投資家の資産運用先として注目され続ける一方、そこに「住む」人々との意識のギャップはますます広がる可能性があります。

景色や立地、ハード面の豪華さだけでなく、「住民構成」や「管理体制」まで含めて判断する力が、これからの住宅選びには求められているのかもしれません。

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