FRB議長の“異例”発言でよみがえる「ITバブル崩壊」の記憶…不穏な兆し重なる10月、予想レンジ〈146~152円〉の根拠【国際金融アナリストが解説】

9月30日~10月6日の「FX投資戦略」ポイント

FRB議長の“異例”発言でよみがえる「ITバブル崩壊」の記憶…不穏な兆し重なる10月、予想レンジ〈146~152円〉の根拠【国際金融アナリストが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

長く続いた小動きから一転して、1ドル=150円台へと上放れする展開となった9月の米ドル/円。日本は利上げ、米国は利下げ再開と、ドル安・円高要因となる“逆向き”の金融政策が進んでいるにもかかわらず、なぜ相場はドル高・円安方向に動いているのでしょうか。マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が、先月の為替相場を振り返るとともに、今月の市場展開について予想します。

10月の「FX投資戦略」ポイント

<ポイント>

・9月の米ドル/円は、日米金利差縮小など米ドル安・円高要因への反応が鈍いまま、下旬には小動きのレンジを上放れたことで、目先上値試しが続きそう。

・ただ日米の逆向きの金融政策は変わらず、米ドル高・円安が拡大する可能性にも疑問。米国株高や米景気回復の変化にも注目。

・10月の米ドル/円予想レンジは「146~152円」(第1週予想は文末を参照のこと)。

長く続いた小動きから一転、米ドル「上放れ」の9月

9月の米ドル/円は、前月から146円台半ば〜148円台半ばの狭いレンジ内で小幅な値動きが続いていましたが、月末にかけてこのレンジを上抜ける展開となりました(図表1参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表1]米ドル/円の日足チャート(2025年7月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

相場は、狭い値幅での小動きが長く続くほどエネルギーを蓄積し、その停滞が終わると、たまったエネルギーが一方向に放出され大きく動く傾向があります。

 

そうした観点からみると、今回のレンジ上放れによって、これまで上限となっていた148円台半ばを割り込まずに推移する限り、さらなる上値を試す展開が続く可能性が高いです。

 

それにしても、8月以降は日米金利差(米ドル優位・円劣位)が比較的大きく縮小しました。これは、日本が利上げの方向性を示す一方で、米国は利下げを再開するなど日米で逆向きの金融政策が進んでおり、それにともなう金利差の変化によるものでしょう。

 

この8月の日米金利差の状況を踏まえると、米ドル/円は145円を大きく割り込んで下落してもおかしくありません。ところが、こうした米ドル安・円高要因に対する反応は鈍く、むしろ米ドル高・円安方向へと動き出しています。いったいなぜなのでしょうか(図表2参照)。

 

出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成
[図表2]米ドル/円と日米2年債利回り差の推移(2025年7月~) 出所:LSEG社データよりマネックス証券が作成

 

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