(※写真はイメージです/PIXTA)

年収や肩書きだけでは、その人の本当の経済状況は見えてきません。非正規雇用で生活が苦しいと感じる人がいる一方、同じような立場でも「実家が太い」ことで、実は経済的な不安を抱えていない人も少なくありません。とくに都心部では、親から引き継いだ不動産や土地が、思わぬ形で“経済的セーフティネット”になっているケースもあります。

不動産相続には「評価の落とし穴」も

とはいえ、不動産は管理コストもかかります。

 

固定資産税や修繕費、空室リスクや災害対策、そして相続税…。とくに相続においては、都心の土地を持つ家庭が「資産はあるのに現金が足りない」という“資産課税の壁”に直面するケースも珍しくありません。

 

相続税の基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」。地価が高い地域では、この控除額をすぐに超えてしまい、多額の相続税が発生することもあります。

 

また、不動産の相続では「分けにくい資産」であることから、兄弟姉妹間でトラブルに発展することもあるため、遺言書や生前贈与など、早めの準備が求められます。

 

「周囲から『お金持ち』と言われるのは、正直ピンときません。洋服も高いものは着ませんし、外食も月に数回。年収だって、平均より低いくらいです」

 

それでも、真理子さんは“資産を持っている人”です。

 

自らは慎ましく暮らしながらも、実家のビルという不動産資産を背景に、将来的な住居や収入の選択肢はある。そのことが、日々の精神的な安定にもつながっているといいます。

 

「契約が切られても、何とかなるかもって、どこかで思っている自分がいます。両親の選択に感謝しています」

 

「実家が太い」——時に揶揄されるこの言葉の裏側には、世代を超えた資産形成の実態と、それをどう活かすかという“人生設計の選択”が潜んでいるのかもしれません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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