ドットチャートは年内0.50%の追加利下げを示唆
今回のFOMCで最大の焦点であったドットチャートでは、2025年末の政策金利(中央値)が6月時点の3.875%から9月に3.625%へ下方修正されました(図表4)。
利下げ回数に換算すると、6月時点の2回(9月の0.25%利下げを含む)から、3回(9月の0.25%利下げに加え年内残り2回)へ変更され、ハト派寄りの見通しとなりました。
その後の見通し(中央値)については、2026年と2027年にそれぞれ0.25%の利下げを示唆し、2027年から2028年にかけては3.125%のターミナルレートで安定することが見込まれています。
今回、クグラー理事の後任として米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を兼務するミラン氏(0.50%の利下げを求めて反対票を投じたとみられる)が就任したなかでも、ロンガーラン(中立金利)は3.00%で据え置かれました。
上述の通り、声明文やパウエルFRB議長の会見でも示されたように、雇用の下振れリスクは大きくなっている点が利下げを後押しした格好となりました。
今回の利下げについて、パウエルFRB議長は「今回の利下げはリスク管理のための利下げ」と述べており、今後数回の利下げを示唆する発言とも解釈できます。
ドットチャートが示唆するように、年内2回(10月28~29日、12月9~10日)の利下げが実施されるかは労働市場の動向や関税政策の物価への影響次第であり、目先、9月の雇用統計やCPIへの注目度が高まることが予想されます。
東京海上アセットマネジメント
※上記は過去の実績及び将来の予想であり、将来の動向を示唆・保証するものではありません。
※上記は作成日時点の弊社の見解であり、今後、予告なく変更することがあります。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「Market Report 2025年9月18日」をTHE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「Market Report 2025年9月18日」をご確認ください。
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