マウイ島:希少性とブランド力で高値を維持
マウイ島はハワイ諸島の中でも2番目に大きな島で、「バレー・アイランド(Valley Isle)」とも呼ばれています。その名の通り、美しい谷や渓谷が点在し、雄大な自然景観が楽しめる島です。
2023年8月、島西部ラハイナを中心に大規模な山火事が発生し、多くの住民や観光客に深刻な影響を与えました。この出来事は日本でも大きく報道されましたが、2025年現在では復興が着実に進んでおり、周辺の観光地やリゾートホテルの多くは安全に利用できる状況となっています。
地元コミュニティや行政も協力しながら再建に取り組んでおり、最も大きな被害を受けた海沿いの大通りや商業施設についても、来年夏の完成を目指して復旧工事が進められています。
さらに島の北西側にはカアナパリやカパルアといった高級リゾート地が広がり、ラグジュアリーホテルやゴルフコース、ショッピング施設などが充実しています。東側のハナへ向かう道は「ハナ・ハイウェイ」と呼ばれる絶景ルートが有名で、滝や熱帯雨林、野生動物など自然を満喫できる観光名所が点在しています。
マウイ島の人気物件 :ザ・リッツ・カールトン・カパルア
オアフ島のザ・リッツ・カールトン・ワイキキレジデンスは日本人にも知名度が高いですが、実はマウイ島にもザ・リッツ・カールトンは存在し、ワイキキと同様に「ホテルレジデンス」として部屋を所有し、滞在しない期間はホテル側に管理を委託して貸し出し収入を得られる仕組みとなっているので、普段、ハワイを拠点に生活されない外国人投資家の方に特に人気があります。
気になるマウイ島の価格面は、2025年7月のコンドミニアム成約価格中央値が$685,000と、オアフ島やハワイ島を上回る水準です。
マウイ島のコンドミニアム価格がハワイ島やオアフ島よりも高いのは、いくつかの要因が重なっています。まず、マウイ島は「世界で最も人気のある島」として何度も選ばれており、観光地としてのブランド力が非常に高いことから、バケーションレンタル需要や投資需要が旺盛です。加えて、環境保護の観点から新規開発に厳しい制限があるため供給量が限られ、希少性が価格を押し上げています。
2023年の山火事の影響により、不動産市場はどう変わるのかと心配の声もありましたが、火災発生後から現在まで価格自体が直接的に下落することはなく、堅調な上昇傾向を維持しています。
さらに、ワイレアやカアナパリといった高級リゾートエリアには海に面したラグジュアリーな物件が多く、眺望や立地条件の良さがプレミアム価格につながっています。また、アメリカ本土の富裕層がセカンドハウスとして購入するケースも多く、価格が下がりにくい傾向にあります。
こうした背景から、マウイ島のコンドミニアムは他の島と比べても高値で取引されているのです。
投資先としてのメリット・デメリット比較
オアフ島・ハワイ島・マウイ島の投資先としてのメリット・デメリットをまとめたのが下記の表です。
まとめ:あなたのライフスタイルに最適な島を選ぶ
ハワイ不動産と一口に言っても、島ごとに特徴や投資メリットは大きく異なります。利便性と市場規模で群を抜くオアフ島、雄大な自然と広大な土地に魅力があるハワイ島、そしてブランド力と希少性で価値を維持するマウイ島。それぞれに強みと課題があり、どの島が最適かは投資目的やライフスタイルの志向によって変わってきます。
安定した収益性や流動性を重視するならオアフ島、自然環境や将来の成長余地を求めるならハワイ島、ラグジュアリーな環境や資産価値の保全を重視するならマウイ島が候補になるでしょう。重要なのは、単に物件価格だけでなく、利便性・利用目的・将来性といった多角的な視点から検討することです。
人気のあるオアフ島だけでなく、他の島も選択肢に入れることで、投資としても、またライフスタイルを豊かにする選択肢としても、より納得感のある判断ができるはずです。
※参考:成約価格中央値データ: https://www.locationshawaii.com/ より
栗原 なな
株式会社Crossover International
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