「君の夢ばかり追えないよ…」年収1,300万円・45歳サラリーマン、“妻の自己実現”と“現実の家計”の板挟みで下した決断

「君の夢ばかり追えないよ…」年収1,300万円・45歳サラリーマン、“妻の自己実現”と“現実の家計”の板挟みで下した決断
(※写真はイメージです/PIXTA)

「年収1,000万円を超えていれば、生活に困ることはない」と思われがちです。しかし、実際には教育費・住宅ローン・物価高が家計を圧迫し、“余裕があるはず”の家庭でも貯蓄がままならないケースが少なくありません。特に、夫婦のどちらかが「自己実現」や「自由な働き方」を追い求める一方で、家計の負担がどちらか一方に偏ると、家庭内に見えない軋轢が生じることも。

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    フリーランス志望者の落とし穴

    理沙さんのように「自分の好きな仕事で収入を得たい」と考える人は少なくありません。しかし、フリーランスの立ち上げ期は、収入が不安定になりがちです。特に子育て中の女性の場合、時間的制約が大きく、安定収入を得るには時間がかかるケースが多いとされています。

     

    また、仮に世帯年収が1,300万円あっても、税金や社会保険料の負担は大きく、可処分所得は実質900万円前後に落ち込みます。

     

    特に年収1,200万円を超えると、各種の「児童手当」「高校無償化」などの所得制限にひっかかりやすく、収入が高いほど逆に“損をする”感覚に陥る家庭も多いのです。

    「夢の応援」と「生活の現実」

    現在、理沙さんは週3日のパート勤務を始めました。フリーランス活動は継続しつつも、一定の安定収入を得る選択をしたのです。

     

    「妻の夢を応援したいという気持ちは、今でも変わっていません。でも、生活の基盤があってこそ、夢にも挑戦できるんだということを、僕自身が痛感しました」

     

    祐一さんはそう振り返ります。理想の夫婦関係と、現実の家計管理。そのバランスを見つめ直すことは、どんな家庭にも必要な過程なのかもしれません。

     

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