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36歳会社員、稼ぎはあるが実家に居続けるワケ
36歳の会社員・Aさん(仮名)は、ずっと都内23区外で実家暮らし。一度もひとり暮らしをしたことはありません。
年収は480万円。高いとは言えませんが、職場の環境はストレスが少なく、定時で帰れることがほとんど。そんなAさんが実家暮らしを続ける理由はごくシンプルで、「出る必要がないから」です。
「家には毎月5万円、ボーナス時には10万円ずつ入れています。親との関係も良好ですし、家事や買い物も手伝っています」とAさん。親からも「結婚しないなら、別に出る必要はない」と言われ、生活の自由と経済的余裕を両立させています。
固定費が低く抑えられるため、収入が低い20代でも十分貯金ができたといいます。さらに、ほぼ定時帰りの生活の中で、投資の勉強をする時間も持てました。
すでに投資歴は10年以上。資産はなんと3,800万円を突破しています。親にも資産状況を共有。「何かあってもこれなら安心」と言われているといいます。
しかし、この裏側を知らない周囲からは、時に辛辣な声も聞こえます。「その年で実家なんて」と、30代・40代の独身実家暮らしに対しては、未だに偏見めいた視線があるのです。
同じく独身で一人暮らしをしている同級生に再会したときすら、そうでした。
「会社の近くに住んでて便利なんだけど、家賃高すぎ。最近コンビニも高くて、本当に金が貯まらないよ。お前、NISAとかやってる? なんだかよくわからんよな。でも、俺は一人暮らしだから。自立してるだけマシかな」――そんな微妙な上から目線で語りかけられたのです。
これに対して、Aさんは余裕の笑み。「ヤバいのはお前……」と密かに思いながらも、静かに受け流したといいます。
