投資前に押さえておきたいリスクと注意点
日本人投資家がホテルコンドを始めとする中短期賃貸運用を視野に入れて物件を購入する際、見落としがちなポイントには以下のようなものがあります。
1.訴訟や条例改正の不確実性
短期賃貸をめぐっては法廷闘争や条例改正が続いており、将来の収益予測が立てにくい不安定さがあります。現時点で差し迫ったリスクは低いものの、ホノルル市は規制強化の方向性を持っているため、今後、訴訟の結果次第では将来的な運用条件が変わる可能性があります。
2.物件のゾーニング(用途地域)の確認不足
ホノルル市内のゾーニング規制は非常に細かく、一部物件には特例が適用されることもあるため、購入前には必ず利用する不動産エージェントや建物に確認が必要です。また、ゾーニングの区分によって固定資産税の税率が高くなるため、予算計画にも影響します。
3.高額な管理費や修繕積立金
管理費や修繕積立金がかさむのは世界共通のリスクですが、ハワイの物件は特に維持コストが高いことで知られています。ホテルコンドではホテル運営に伴う共用設備の改装が多く、築年数が古い物件も一般に多いため修繕費がかさみやすい傾向があります。利回りを計算する際には、こうしたコストを大まかに見積もらず、事前にしっかりと下調べすることが重要です。
まとめ:規制を理解して賢く投資を進めるために
ハワイ不動産は、日本人投資家にとって、自己利用できるリゾート資産でありながら、収益化できる投資対象でもある2つの魅力を兼ね備えています。しかし、前述のように、世界的に憧れられる観光地であるがゆえに、厳しいゾーニング規制や高額な維持コストなどの問題も存在します。
こうした状況を踏まえると、ハワイ不動産投資を成功させるには、以下の点が重要です。
1. ゾーニング(用途地域)や条例の最新情報を収集する
信頼できるエージェントやリソースを活用しつつ、自己学習で確認することが大切です。
2. 将来的な規制強化を想定しての利回りも計算する
現行ルールだけでなく、条例改正のシナリオも織り込むことで、より現実的な収益計画を立てられます。
3. 維持コストや空室リスクを具体的に把握する
管理費や修繕費、ホテルコンドの共用設備改装費などを事前に把握し、利回り計算に正しく反映させることが必要です。
ハワイ不動産は、世界的に見てもトップクラスの観光地としてのブランド力と需要の安定性が魅力です。資産の分散や海外での資産形成という観点からも、大きな強みとなります。
一方で、法規制や管理費などのコスト面には注意が必要です。ルールを理解し、リスクを織り込んだ計画を立てることで、リゾート資産として自己利用を楽しみながら、戦略的に投資を進めることができるのではないでしょうか。
栗原 なな
株式会社Crossover International
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