未知の世界に足を踏み入れて、ようやく理解できたこと
失業保険の受給期間5ヵ月が過ぎると、生活の厳しさが一気に現実化しました。生活費、住宅ローン、子どもの大学授業料……。わずか半年で250万円以上が消え、1,200万円の退職金とコツコツ貯めた600万円の銀行預金はみるみる減少。このままいけば、早晩使い果たしてしまうことは明白です。
妻の白い目と図書館で時間をつぶすのも、もう限界でした。就職活動を再開したAさんは未経験の業界に飛び込み、営業職として再就職することを決断しました。年収は前職のほぼ半分の450万円まで下がりましたが、生活のために背に腹はかえられません。
しかし、未知の世界で働き始めたことで、Aさんは若手の気持ちが理解できるようになったといいます。
「外の世界に出て、初めて気づいたんです。若手が求めていたのは厳しさよりも、理解や柔軟さだった。私は同じ会社に長く居続けて、何も変わろうとしませんでした。その結果、自分のやり方を押しつけるだけの存在になってしまっていた。今思えば、嫌な上司、老害そのものだったんだと思います」
Aさんが痛感したのは、ただ数字を積み上げることだけが仕事ではないということ。人との信頼関係を築き、相手に合わせて柔軟にスタイルを変える力がなければ、どれほど経験や実績を積んでいても通用しない時代になっているのです。年齢や過去の成功体験に縋りつくだけでは、足かせになってしまいます。
今、Aさんは新しい職場で一歩ずつ信頼を築きながら、慎重に前へと進んでいます。数字だけに頼らず、人と向き合い、柔軟に対応すること。それが現代の職場で求められる生き方であり、働き方なのだと、身をもって理解したのです。
54歳での転職という痛い経験は、Aさんにとって大きな挫折であると同時に、自分をアップデートしなければ生き残れないという現実を教えてくれるものでした。そしてその教訓こそが、これからのキャリアを支える最大の財産になっているのです。
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