(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親が、就職や生活に苦しむ子どもを支え続ける――。少子高齢化と非正規雇用の増加が進む今、こうした“親子共倒れ”の構図は、決して珍しいものではありません。善意の支援が長引くことで、老後資金を取り崩し、取り返しのつかない状況に陥るケースも増えています。今回は、ある母子家庭の10年を追います。

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「うちの子は、いつかちゃんと働いてくれると思っていた」

東京都内に暮らす佳子さん(仮名・68歳)は、看護助手として長年働きながら、ひとり息子を育て上げました。夫とは20年前に離婚。家計は苦しくとも、息子には不自由な思いをさせたくないと、懸命に働き続けてきたといいます。

 

「進学の時も、就職活動の時も、“いつかこの子も一人前になる”と信じてきました。うまくいかないことがあっても、『親が支えてやらなきゃ』って思ってしまって…」

 

しかし、大学卒業後も息子は就職が決まらず、そのまま実家での生活を続けました。アルバイトを始めても長続きせず、年齢を重ねるにつれて“正社員になる”という希望も薄れていきました。

 

佳子さんは60歳を迎え、仕事を辞めることにしました。年金を受給しながら、ささやかな老後を送るつもりでしたが――息子の生活費、携帯代、食費、さらには趣味の費用まで、「ちょっと貸して」と言われるたびに出すお金はかさんでいきました。

 

「一度断ってケンカになってしまってから、なんだか強く言えなくなったんです。『貸して』って言われると、つい自分の財布に手が伸びてしまって…」

 

そんなとき、年金を担保にお金を借りられる「年金担保融資」の存在を知りました。

 

年金担保融資制度は、独立行政法人福祉医療機構(WAM)が行っていた制度で、公的年金受給者が、年金を担保に融資を受けることができる仕組みでした(※この制度は2022年3月末で新規申込受付を終了)。

 

佳子さんは「今だけのつなぎのつもりで」と考え、数十万円を借り入れます。しかし、借金は利息付きで返済が必要です。年金からの天引き返済が始まると、生活はますます苦しくなっていきました。

 

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