「父は認知症、弟は無職」実家に残された“ダブル扶養”に限界…家族崩壊寸前の50代長女が語る「介護と自立のはざま」

「父は認知症、弟は無職」実家に残された“ダブル扶養”に限界…家族崩壊寸前の50代長女が語る「介護と自立のはざま」
(※写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化と経済的格差の進行により、複合的な家族ケアに苦しむ人が増えています。親の介護に加えて、就労していないきょうだいや配偶者の生活をも支える「ダブルケア」や「ダブル扶養」の負担は、想像以上に重くのしかかります。 “長女”や“ひとり娘”という立場の女性が、無意識のうちにすべてを背負い、心身ともに限界に達するケースも少なくありません。今回は、認知症の父と無職の弟を同時に支える50代女性・美穂さん(仮名)のケースを通じて、支援制度のはざまで孤立する家族の実態を見つめます。

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介護と扶養、二重の責任を背負う日々

「二人分の人生を背負っているような感覚なんです。自分がどこにもいなくなる感じというか…」

 

そう語るのは、東京都内で暮らす美穂さん(50代後半)。現在、80代の父と40代の弟とともに実家で暮らしています。美穂さんは数年前に離婚を経験しており、現在は未婚・子なし。

 

自身のパート勤務(週4日・月収約10万円)と父の年金(月約13万円)を頼りに、家計をなんとか維持しているといいます。

 

母親を亡くしてから10年以上が経ち、父は現在、認知症の進行により自力での生活が困難に。デイサービスや訪問看護などの介護保険サービスを使いつつも、日常生活の大半は美穂さんの手で支えられています。

 

そこに、もう一つの負担としてのしかかっているのが、同居する無職の弟の存在です。

 

「弟は精神的に不安定なところがあり、20代後半からずっと仕事に就けていません。病院にも通わず、家に閉じこもってテレビとスマホばかり。働けとはもう言えないけれど、生活はすべて私が面倒を見ている状態です」

 

美穂さんの毎日は、父の介護、弟の食事・金銭管理、そして自分自身の生活でぎっしり埋め尽くされています。趣味も交友関係もほとんど持てず、先が見えない暮らしに、時折涙がこぼれるといいます。

 

介護保険サービスを利用しながらも、実質的に一人で家族を支えている美穂さん。弟が家事を手伝うことはほぼなく、父が夜中に徘徊しそうになるのを見張るのも、薬を管理するのも、通院に付き添うのも、すべて自分の役割。

 

「本当は怒ってしまいたい。でも、怒ったところで状況は変わらないし、父も弟も私を頼りにするしかない。私は“ケアする人”でいるしかないんです」

 

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