ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)
データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)
富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
八ツ尾順一(著)+ゴールドオンライン(編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
次々と発覚する“消失”
しかし、ここに来てさらに新たな問題が判明します。社長がワックス成形の作業場に来てみると、担当の女性社員が血相を変えて何か探し物をしていました。社長がどうしたのかと尋ねたところ、涙目になってこう訴えてきました。
「昨日まで使っていたH機械(得意先)さんの金型がどこにもないんです!」
金型は、得意先に納める製品に合わせて1個ずつ精巧に切削加工と手作業で仕上げられた、いってみれば版画を刷るときの版木のようなもので、これがなければ得意先に納める製品を製造できません。つまり金型は、鋳造メーカーにとって何よりも大切な仕事道具です。もし金型を紛失してしまった場合は、またゼロから金型を起こさなければなりませんが、そのためには数十万円単位の費用と膨大な手間と時間がかかってしまいます。その金型がどこにも見当たらないというのです。
事の重大さに気づいた社長は、ほかの作業場からも社員を呼び寄せ、紛失した金型を改めて探しました。しかし、どこにも見当たりません。それどころか、さらに衝撃の事実が判明しました。保管していた別の得意先の金型もごっそりなくなっていたのです。数にして、およそ100型。会社にとってはとてつもなく大きな打撃です。
事実を知った社長と社員たちの顔が青ざめる中、追い打ちをかけるような新情報がもたらされました。金属溶解炉のコントロールバーなど、主要な機械のメーター類が引き抜かれ、なくなっていたのです。
戸田 拓夫
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
