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骨粗鬆症の最大の原因は「加齢」
骨密度の低下や骨質の劣化を招く要因はさまざまありますが、最大の原因は加齢であり、骨粗鬆症患者は大半が高齢者です。
人間の身体は成長期にカルシウムを蓄積し、女性は15~18歳、男性は20歳頃で骨量がピークに達するとされます。40代半ば前後までは最大骨量を維持しますが、そのあとはゆるやかに減少していきます。
人間の皮膚や髪の毛が代謝によってたえず新しく生まれ変わっているように、骨も常に再生を繰り返しています。古い骨が取り除かれ、新しい骨にとって替わります。
骨が再構築されるプロセスを「骨リモデリング」と呼びます。骨リモデリングのサイクルは、「破骨細胞」という細胞が古い骨を吸収し、その部分に骨を作る役割をもつ「骨芽細胞」が作用して、新しく丈夫な骨を形成します。
若くて健康な人の場合、骨リモデリングのサイクルは1~4年です。破骨細胞によって骨が壊される期間が約2〜4週間、骨芽細胞が骨を形成する期間が2~4ヵ月となります。
つまり、骨は急激に壊されたあとゆっくりと形成され、しばらく休むという周期を繰り返します。こうしたサイクルが繰り返されるので、骨は常に強く健康な状態を保っていられます。
ところが、骨が作られるペースよりも古い骨が壊されるペースのほうが速くなれば、失われた骨量を回復できません。骨吸収が速すぎて骨形成が追いつかない状態を「高代謝回転」といい、骨吸収と骨形成の両方が遅くなり骨吸収が上回る状態を「低代謝回転」といいます。
老化が進むとこのような状態を起こしやすく、いずれも骨量が不足していき、最終的に骨粗鬆症を発症します。高齢者では、腸や腎臓などの機能も低下するため、カルシウムなど骨作りに必要な栄養素の吸収も減り、骨粗鬆症に至るケースも多くなります。


