著者紹介

大村 文敏

外科医

1982年日本医科大学卒業、日本医科大学付属第一病院整形外科入局。1983年非常勤医師として高円寺伊藤病院で診療を開始する。その後、田中農協病院整形外科医長、日本医科大学付属第一病院整形外科医局長を務める。1992年高円寺伊藤医院の院長の逝去および1997年に日本医科大学付属第一病院が閉院されることになり、高円寺伊藤医院を継承して1995年3月高円寺整形外科を開院し、院長に就任。2022年整形外科とリハビリテーションに注力したクリニックとしてリニューアルオープン。杉並区医師会整形外科医会会長(2015年5月〜2017年4月)、東京都臨床整形外科医会理事(2018年5月〜)。

書籍

ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい

『ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい』

大村 文敏

骨からのサイン、見逃していませんか? 「年のせい」と思っていたそのねこ背 実は骨の異常が原因かも!? 人は加齢とともにさまざまな疾患の発症リスクが高まりますが、なかには自覚症状がないまま進行し、検査を受けて気づいた時には取り返しのつかない状態になっている病気も少なくありません。その一つに「骨粗鬆症」があります。これは骨の密度や強度が低下し骨折のリスクが高まる疾患で、特に高齢者は骨折がきっかけで寝たきり状態になることもあるため、更なる健康リスクにさらされる恐れがあります。また著者によると、人間の骨量は男女とも40代半ば頃から徐々に減り始めるほか、骨粗鬆症は糖尿病や慢性腎臓病といった生活習慣病によっても進行するため、「まだ若いから大丈夫」と油断して、気づかぬうちに骨の強度が低下し、骨折のリスクが高くなっているケースも少なくないといいます。 骨粗鬆症の専門医として約40年にわたり診療に携わってきた著者は、骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状がほとんどない一方で、実は発症のサインに気づくことは難しくないといいます。たとえば、加齢による変化だと思われがちな身長の縮みやねこ背は、骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折が原因となっている場合があるなど、見た目の変化は病気の進行を知らせる重要な手がかりであり、日常生活のなかで早期に異変を察知するヒントとなるのです。また近年では、病態に関する研究が非常に進んでおり、有効な予防法や治療法が確立されているほか骨を強くする新薬も開発されています。そのため、定期健診による早期発見と適切な治療によって、骨粗鬆症の進行を抑えたり予防したりすることは十分に可能な時代となっているといいます。 本書では、骨粗鬆症の初期症状や最新の治療法、予防のための生活習慣について、著者の40年にわたる臨床経験をもとに解説しています。ねこ背や身長の縮みといった発症サインの見分け方やセルフチェック、受診のタイミングに加え、骨を強くする運動や食事の工夫など日常生活で役立つ実践的な知識が満載です。 早期発見と適切な治療によって、生涯にわたって「健康な骨」を守るためのヒントが詰まった一冊です。

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