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骨粗鬆症を自分で早期発見するために役立つセルフチェックポイント【抜粋】
骨粗鬆症は自覚症状が乏しく、骨折や腰痛などで医療機関を訪れても急場しのぎの治療で済まされ、骨粗鬆症を疑ってもらえないことも少なくありません。そうした現状を考えると、骨粗鬆症をできるだけ早期に発見するには、一人ひとりが「骨を守る」という意識をもち、普段から体の変化を注意深く観察することが必要になります。
骨粗鬆症を発症しても痛みや違和感などが生じることはあまりありませんが、その代わり、見た目に変化が生じたり特定の行動をするときに不便さを感じたりすることがあります。そうした感覚を的確にとらえ、「もしかして、骨粗鬆症かもしれない」と考えることが骨粗鬆症の早期発見には重要なのです。
特に、FRAXⓇのテストで「骨粗鬆症のリスクが高い」と判断された人で、次の項目で1つでも当てはまるものがある場合は、できるだけ早めに骨粗鬆症を専門に扱う整形外科を受診することを推奨します。
壁に背中をつけると、後頭部をつけられない
壁に背中をぴったりくっつけて正面を向いて起立したとき、後頭部が壁につかなかったら、それは普段から猫背である証拠です。
人間の背骨は、本来ゆるやかなS字カーブを描いています。このカーブを生理的弯曲といい、これがあるおかげで重力が分散され、筋肉にかかる負担が軽減できます。また、S字カーブには走ったりジャンプしたりするときの地面からの衝撃を吸収し、脊髄や脳を守るという働きもあります。そのため健康な人が壁に背中をくっつけて直立すると後頭部とお尻が壁にくっつき、腰部はわずかに壁から離れるようになっています。S字カーブのため、横から見ると頚椎と腰椎は前に向かって弯曲し、胸椎は後ろに向かって曲がっているからです。
しかし猫背の人が壁に背中をつけて起立すると、肩甲骨の付近からお尻までべったりと壁にくっついてしまいます。これはもともと背中が丸くなり、本来なら前方へ向かって弯曲しているはずの腰椎のカーブがすっかりなくなってしまっているからです。また、背中が丸くなると全身の重さが前側へ傾いてしまいますから、首も前へ突き出すことになります。そのため壁の前に立つと後頭部も壁から離れ、頭が壁につかないという状態になってしまいます。
壁の前に立ち、後頭部が壁にぴったりつくか確認するというのは自宅で簡単にできるセルフチェックです。骨粗鬆症の兆しが現れていないか、習慣的に行うことが推奨されます。

