「家族だからこそ、言うべきことは言わないと」
『家計調査』(2024年平均)によると、65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の消費支出は月149,286円。
松井さんのように、月13万円の年金がある人でも、突発的な医療費や介護費用、物価高騰の影響などで、家計は常に不安定です。
「備えがあっても、ちょっとしたことで崩れます。そこに“親なんだから”と何度も頼られていたら、生活はあっという間に破綻します」
「本当は、心配なんです。今ごろどうしているか。苦しいのか。でもね、無理をしてまで助けることが、親の義務だとは思っていません」
「情があるからこそ、線を引いたんです。あのままじゃ、親子ともに潰れてしまう。私は老後を、自分の意思で生きたい。だからもう、“家族だから”という言葉に流されたくないんです」
老後破綻、親子断絶、経済的搾取。目立たないところで、静かに進む家庭内トラブルが、今、増えています。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
