(※写真はイメージです/PIXTA)

家族間のお金のやりとりは、情が絡むぶん、判断が難しいものです。とくに高齢の親が成人した子どもに金銭援助を続けるケースでは、「老後資金が底をつく」「関係が破綻する」といった深刻な問題に発展することもあります。援助のつもりが、いつの間にか依存を助長していた…、そんな例が後を絶ちません。

「今月もお願い」息子からの連絡は、いつも“お金の話”だけ

「もう、限界だったんです」

 

東京都に住む76歳の松井勝男さん(仮名)は、ひとり暮らしの年金生活者です。月13万円の国民年金でつつましく暮らし、食事は自炊、服も10年着ているようなものばかり。それでも、これまで何度も46歳の息子・和也さん(仮名)にお金を渡してきました。

 

「困ってるって聞いたら、親としては黙っていられないでしょう。最初は1万円、次は3万円。車検があるから、急な出費があって…って言われたら、“今月ちょっと厳しいけど、何とかするよ”って渡してきました」

 

ここ数年で、通算8回。渡した金額は合計で約40万円になります。

 

「孫の誕生日も、お正月も、電話がかかってくることはほとんどないのに、なぜか月末になると“ちょっと足りなくて…”という連絡が来るんですよ。最近はLINEだけ」

 

「このままだと家賃が払えない」

「電気が止まりそうだ」

「子どもにだけは恥をかかせたくない」

 

そんな言葉に、勝男さんは何度も財布のひもを緩めてきました。

 

「お金が欲しいのか、親の情が欲しいのか。わからなくなりましたよ」

 

ある日届いたLINEには、いつものように「今月も少しお願い」と短いメッセージ。

 

「もう限界です。自分の生活もあります。しばらく距離を置かせてください」

 

そう返信し、勝男さんは和也さんのアカウントをブロックしたといいます。

 

「腹が立ったんじゃないんです。ただ、空しくて。“ありがとう”のひと言もないまま、もらって当たり前のような態度。これはもう、親子以前の問題じゃないかと」

 

「ふと、“あれ?”と思ったんですよ。毎回ギリギリのタイミングで、同じような言葉で、何の報告もなく終わっていく。もしかしてこれは親を狙った詐欺に近いのかもしれないなって」

 

さらに、年金生活者にとっては数万円の支出でも家計を揺るがす重大なリスクになります。

 

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