「もう少し声をかけていれば…」
高齢者を狙った投資詐欺は年々巧妙さを増し、「絶対に儲かる」「元本保証」といった甘言で信頼を得ようとします。
中には複数の電話番号を使い分けたり、実在する企業名をかたって安心感を与えたりするケースもあり、家族が注意していても防ぎきれないことがあります。
高齢の親がいる家庭では、電話の着信制限や録音機能の導入、金銭の動きのチェック、そして「お金の話は、家族に一度相談して」と伝えておくといった対策が欠かせません。
「母の気持ちは理解できます。でも、あのときもう少し声をかけていれば…」と悔やむ健一さんの言葉は、決して他人事ではないはずです。
大切なのは、日常の中で少しずつでも「お金の話ができる関係」を築くこと。それが、親を守る一番の備えになるのかもしれません。
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