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術後に必要なセルフケアと注意点
術後のケアについて、自分が患者になって初めて気づいたことがありました。例えば、白内障手術後には、手術をした目を保護するためのメガネをかけるのですが、これが思った以上に面倒でした。また、感染予防のためにこまめに点眼薬をさす必要がありますが、正直いってこれもかなり手間でした。
もちろん重要なことなので、忙しい生活の中でもできるだけきちんと行いましたが、ついサボって少し目のデータが悪くなったこともあり、慌ててきちんとさすようにしました。この経験から、患者さんが点眼に苦労される気持ちに寄り添いながらも、それでも確実に点眼を続けてもらえるように働きかける必要があると強く感じています。
私のクリニックでは、白内障手術後に必要な注意事項や生活スケジュールをパンフレットにまとめて患者さんにお伝えしています。以下にQ&A形式で紹介します。医療機関によって指示の細かい部分は異なることがありますが、参考にしていただければと思います。
なお、この術後スケジュールは全体的に少し厳しめになっています。これは、白内障手術が基本的に日帰りで行われ、術後のケアは自己責任になる部分が大きいためです。実際には、家の中で過ごすか、仕事などで外出するかといった条件によっても対応が異なりますが、ここでは安全重視の目安を紹介します。
Q1.白内障手術後に重要なことは?
A1.感染予防が重要、点眼薬や保護メガネを忘れずに
術後は「安静と清潔を保つこと」と「医師の指示に従って感染予防の点眼を行うこと」が重要です。自宅で患者さん自身がさす数種類の点眼薬が処方されます。手をよく洗い、清潔にしてから、3~5分ほど間隔を空けつつ、指示された順番で点眼します。少なくとも1ヵ月はこの点眼を続けてください。
日中は保護メガネを2週間、就寝時は金属製の眼帯を1週間使用してください。
Q2.術後どのくらいで見えるようになる?
A2.多くの場合は数時間後、または翌朝くらい
手術中に眼内レンズを入れた瞬間にハッキリ見えて感激したという人もいますが、それは少数派です。大半の人は、よく見えるようになるまで少し時間がかかります。
手術がうまくいっても、目には一定のダメージがあり、炎症を起こしている場合や薬の影響が残っている場合もあります。順調に回復してスッキリ見えるようになるまでには、数時間、もしくは翌朝くらいまでかかるのが一般的です。
高齢者の場合、術後の炎症がほとんどなくても、よく見えると感じるまでに1週間ほどかかることもあります。また、進行した白内障では視力が安定するまでに比較的長く時間がかかる傾向があります。
特に医師から問題を指摘されていない限り、心配せずに見えるようになるのを待ってください。気になるときは主治医に相談するのもよいでしょう。
