(※写真はイメージです/PIXTA)

2万5000回以上も白内障手術を執刀してきた眼科医・高田眞智子氏は、自ら患者として手術を体験した際、専門家としての知識と当事者としてのリアルな感覚の間に隔たりがあったといいます。頭では理解していたはずの眩しさや痛み、そして手術中に見えた意外な光景など、そこには数々の発見がありました。高田氏の著書『眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと』(幻冬舎メディアコンサルティング)より、詳しくみていきましょう。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

術者が患者になった日

ここで、私の白内障手術体験記を紹介します。個人的な体験ですが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

 

1回目の手術は昼からの予定でした。朝から入浴を済ませ、「今日は手術だ」となんだかふわふわした落ち着かない気持ちでいました。クリニックに着いて受付を済ませると、目薬で散瞳を始めました。だんだん見え方がぼやけてきて瞳孔が開いてくるのが分かりました。浅前房だったのでこの行為で緑内障発作を引き起こさないかずっと心配していたため、私は自分で散瞳することは避けてきましたが、当日は問題なく散瞳できました。スマートフォンの自撮りで瞳孔がしっかり開いていることを確認し、安心しました。

 

いつも患者さんにしていることを自分がされているのは妙な気持ちでした。刻々と手術の時間が近づいて、いよいよ自分の番になりました。看護師さんに別室に呼ばれ、手術用の上着に着替えて心電図をとるための電極をつけます。

 

「うわぁ、いよいよだ」

 

名札とロッカーの鍵を渡され、手術室用の靴に履き替えて帽子をかぶり、手術をするほうの目にガーゼをつけました。

 

まずフェムトセカンドレーザーを受けます。いよいよ待望のカタリスを体験できる!と感慨にふける暇もなく、カタリスの施術ベッドの上に横たわりました。

 

フェムトセカンドレーザーを受ける前には、手術する目に、サクションリングと呼ばれる眼球固定器を取り付けます。いつもは患者さんが寝ていて自分が施術する場面が今回は立場が反対です。私の目にリングをつけるとき、先生の顔がどんどん近づいてきてこんなにすごいアップに見えるんだと驚いた瞬間に、リングが目につきました。

 

その後、瞬時にリングの中に特殊な水が入り、「あ~見えなくなった」と思ったら、私の目はリングを介してレーザー機器であるカタリスとドッキングしました。目の前でチラチラと、赤い光がいろいろな所から出てきて、私の目の計測が始まりました。赤い光はまるでイクラ丼のいくらの粒のように見えました。

 

メーカーの方にあとで聞いたら、このときは目の形状を計測し、瞳孔の開き具合でどのようにカプスロトミー(水晶体嚢の切開)をするのか、どの深さまで水晶体の核を分割できるかを計測している時間だったそうです。

 

イクラ丼がおさまったら、今度は緑の線香花火みたいな光がチラチラチラチラと、まるでイクラ丼の上にきざんだ海苔をまき散らされるかのように見えました。メーカーの方には緑の光は見えないはずとあとで言われましたが、実際私には見えました。本当のところはどうなのでしょう?

 

私のレーザーは40秒かかりました。私の施術はいつも30秒足らずなので切り方が違ったのかもしれません。終わったら何も見えなくて、グレーの世界が始まっていました。両目同時では、なるほどこれでは何も見えないはずです。

 

レーザーが終わると、手術室に移動します。私の場合、手術しないほうの目は見えているので、緊張しながらも少々強がりながら、平静を装って手術室に入っていきました。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ患者になって初めて気づいた「教訓」

※本連載は、高田眞智子氏の著書『眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと

眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと

高田 眞智子

幻冬舎メディアコンサルティング

白内障は目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、ものが見えにくくなる疾患です。加齢とともに発症リスクが高まるため誰もがかかる可能性がありますが、現在では濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズ(IOL)を…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録