著者紹介

高田 眞智子

医学博士・日本眼科専門医

兵庫県芦屋市生まれ。1990年横浜市立大学医学部卒。結婚を機に茨城県つくば市に転居し、東京医科大学眼科学教室転局。小田原市立病院、筑波中央病院、東京医大霞ヶ浦病院を経て2000年12月高田眼科を開院。2009年3月多焦点眼内レンズを用いた先進医療実施施設に認定(茨城県内初、全国で20番目)。2027年に同院をリニューアル予定。

書籍

眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと

『眼科医の私が白内障手術を受けて分かったこと』

高田 眞智子

白内障は目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、ものが見えにくくなる疾患です。加齢とともに発症リスクが高まるため誰もがかかる可能性がありますが、現在では濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズ(IOL)を挿入する手術法が確立されており、多くの人が視力を回復し、日常生活の質を取り戻すことができるようになっています。 しかし著者によると「どれだけ視力が回復するのか」「手術中に痛みはないのか」「術後の見え方はどう変わるのか」といった不安から、日常生活に不自由さを感じながらも手術に踏み切れない人も多いといいます。 眼科医として長年にわたり数多くの白内障手術を手掛けてきた著者は、自身も白内障を患い手術を受けた経験から、患者がこうした不安を感じてしまうのは無理もないことだと述べています。しかし白内障に対する正しい知識を持ち、自分の生活習慣に合った眼内レンズを選び、手術の内容・術後の一時的な後遺症についてきちんと理解することで、不安を軽減し納得して治療に臨むことができるといいます。 本書では、眼科医である著者自身が白内障を発症し、患者として手術を受けた経験を基に、白内障に関する基礎知識とその治療法について解説しています。また、自分のライフスタイルに適した眼内レンズの選び方や手術のタイミング、手術費用などを分かりやすく解説しているほか、著者のもとで実際に治療を受けた患者の声や、さまざまな事例も紹介されており、自分の状況と重ね合わせながら参考にすることができます。 著者は白内障手術にはさまざまな選択肢があり、自分にとって何が最適なのかを理解することが、満足のいく結果につながるといいます。自分自身にとって納得できる白内障手術の手がかりが得られる1冊です。

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