留意点と今後の課題
もちろん、すべてがメリットばかりではありません。特に、日本と異なり、何事も計画通りに進まないのがアメリカ・ハワイの特性でもあります。また、鉄道開通による治安の変化にも今後注意が必要です。
1.全線開通までの時間
2031年の全駅開通までには、まだかなりの時間があります。工事の進捗によっては、さらに遅れる可能性も否定できません。地元ニュースでは、すでに開通している区間において利用客数が予想を下回り、赤字でのスタートとなっていると報じられています。今後の収益状況によっては、プロジェクト規模が縮小される可能性もあります。
2.騒音や景観の変化
高架鉄道であるため、沿線の一部では騒音や景観の変化が懸念されます。対象エリアで物件購入や投資を検討する場合は、完成後の環境変化を見据えた入念な調査が欠かせません。
3.鉄道内の治安への懸念
アメリカ主要都市(ニューヨーク、ロサンゼルス)では鉄道の治安悪化が深刻化しています。特に、ハワイと同様に車社会であるロサンゼルスでは、公共鉄道にホームレスが住み着くケースも多く、治安や衛生面の悪化が社会問題となっています。
観光客の多いハワイでは同様の事態は起こりにくいかもしれませんが、アメリカでは「公共交通機関=治安の悪さ」という固定観念が根強いのも事実です。利用を検討する際は、この点にも留意が必要です。
観光と生活をつなぐ新しい交通インフラ
「スカイライン」鉄道プロジェクトは、単なる移動手段の拡充にとどまらず、ホノルルの都市構造や観光動線を根本から変える可能性を秘めています。
観光客にとっては時間と費用を節約できる利便性を、不動産所有者にとっては資産価値や需要の向上をもたらすインフラ整備となるでしょう。
全線開通はまだ先ですが、今後の進捗を注視することで、旅行や投資の計画において有益な情報を得られるはずです。
是非、次回ハワイを訪れる際、このスカイラインにも注目してみてください。
栗原 なな
株式会社Crossover International
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