先週は、6月の米JOLTS求人件数や日米金融政策決定会合に注目
先週は、6月の米JOLTS求人件数や日米金融政策決定会合に注目しました(図表1)。
6月の米JOLTS求人件数は、743.7万件(5月:771.2万件)と市場予想の750.0万件を下回りました(図表2)。
求人件数の減少は民間部門(前月差▲32.5万人)で見られており、とりわけ、教育・ヘルスケア(同▲25.5万人)やレジャー・ホスピタリティ(同▲26.4万人)で減少が目立ちました。6月の米雇用統計では、民間部門における雇用者数は大幅な減速が示されており、整合的な動きとなったといえます。
FRBはFOMCを開催し、政策金利のFFレートの誘導目標を大方の市場予想通り、4.25%~4.50%で据え置くことを決定しました(図表3)。
これに対し、ボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事が反対票を投じました。2名が反対票を投じたことについて、パウエルFRB議長は「メンバーの大半は、目標を上回るインフレ率を踏まえ、適度な制約的政策を維持することが妥当であると判断した」と述べ、様子見姿勢を維持することが適切であるとの考えを改めて示しました。
また、「9月の会合までに、2回分の雇用とインフレに関するデータが入手できる。9月についてなにも決定していない」とも述べ、9月会合での利下げ再開についてはデータ次第として明確なシグナルを出さなかった点も、市場ではタカ派的と受け止められました。
日銀は金融政策決定会合を開催し、無担保コールレートの誘導目標を大方の市場予想通り、0.50%程度で据え置くことを決定しました(図表3)。
同時に公表された「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)では、成長率と物価の見通しが上方修正されました。詳細については、レポート「~日銀金融政策決定会合(2025年7月)~政策金利据え置き、日銀の慎重姿勢は変わらず」をご覧ください。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが振り返る…8月第1週の「米国経済」の動き』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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