お金に換えられない、取り戻せないもの
そして、65歳を迎えたAさん。これまでの苦労はこの「老後」のために頑張ってきたといっても過言ではありません。夫婦で世界一周クルーズに行こうか、高級レストランで贅沢をしようか、そんな話もしていたのです。
しかし、その矢先、Aさんの伴侶であり理解者の妻が病に倒れました。Aさんの祈りもむなしく、妻はしばしの闘病後、息を引き取りました。66歳になってからすぐのことでした。
Aさんは、猛烈な後悔に襲われたといいます。
「もっと早く、お互いが元気なうちにいろんなことを楽しめばよかった。時間だけは取り戻せない。妻に恩返しをすることもできないままで、何のためのお金なのか……」
「貯めながら使う」…バランスが大切
老後資金を蓄えることは間違いなく重要です。しかし、過剰な不安や「貯めること」が目的化してしまうと、結局お金を使わずに人生が終わってしまう可能性もあります。
また、実際に老後になって旅行やグルメを楽しもうとしても、人によっては感性が鈍り、体力も気力も低下し、若い頃のようには楽しめないことも少なくありません。
健康なうちに、元気なうちに、人生を豊かにするためのお金の使い方を考えること。貯めることと使うことのバランスを上手にとることが、老後の本当の幸せにつながるのではないでしょうか。
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