(※写真はイメージです/PIXTA)

日本では長らく「いい大学に入れば、いい会社に入れて、安定した生活が手に入る」という神話が存在してきました。しかし、就職氷河期を経て現在に至るまで、学歴と生涯収入が必ずしも比例しない現実に直面している人も少なくありません。なかでも一度の就職選択が、その後のキャリアや経済状況に大きな影響を与えるケースも見られます。

同窓会で突きつけられた“現実”

「こんなに差がついているなんて、正直ショックでした」

 

そう語るのは、都内で中小企業に勤務する37歳の会社員・高野裕一さん(仮名)。就職して15年。大きな挫折もなく、地道に働いてきたつもりでした。手取りは月28万円ほどで、毎月少しずつ貯金もしながら一人暮らしを続けています。

 

そんな高野さんの心が大きく揺れたのは、大学時代のゼミ仲間との同窓会でした。久しぶりに集まった仲間たちは、海外転勤を経験していたり、役職についていたりと、それぞれが華やかな近況を語っていました。

 

「アメリカに家買ったんだよ」「来月、会社の費用で欧州視察に行く予定なんだ」――そんな話を聞いているうちに、だんだんと自分の置かれている立場が“取り残されている”ように感じたといいます。

 

高野さんは、大学卒業時の就職活動で第一志望だった大手企業の内定を逃しました。焦って就職先を決めた結果、いまも同じ会社に勤務を続けています。

 

「正直、最初の会社選びがすべてだった気がします。転職も考えたことはありましたが、勇気が出なかったし、何をしたいのかもよくわからなくて」

 

仕事は堅実ではあるものの昇進のペースは遅く、年収は450万円前後。都内の物価のなかで、生活費を差し引くと、自由に使えるお金は限られているのが現実です。

 

「休日はYouTubeを見ながらコンビニで買ったご飯を食べていることが多いですね。趣味も旅行もあまりできなくなりました。友人たちと比べても意味がないとは思っても、心が負けてしまう瞬間があります」

 

高野さんのように「高学歴であっても報われない」状況は、決して珍しいことではありません。文部科学省や厚生労働省の調査でも、非正規雇用や中小企業に勤める高学歴者の割合が一定数存在しており、「高学歴ワーキングプア」と呼ばれる問題としても知られています。

 

また、キャリアの選択肢が限定されがちな日本社会では、「新卒一括採用」の影響も根強く、初職のミスマッチが後の人生に大きな影響を与えると指摘されています。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ「やり直し」は難しくない?
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録