生きているうちに「想いを届ける」ことが、家族との絆になる
お金は、ただ遺すだけでは十分とはいえません。いま、生きているうちに、誰かのために役立てることこそ、資産を活かす大きな意味ではないでしょうか。
たとえば、
・娘や孫たちとの家族旅行のプレゼント
・一緒に思い出を作るためのイベントや記念の食事会
・自身の想いを言葉にした遺言書や信託の設計
など、こうした「贈ることで生まれるつながり」「語ることで残る想い」があるからこそ、数字としての財産が、心を通わせる“生きた資産”へと変わっていくのです。
「お金はある。でも、心が満たされない」時代の老後
資産があっても心は満たされず、収入が増えても孤独感がぬぐえない──。そんな現実を抱える高齢者は、これからますます増えていくでしょう。相続や老後の課題は、単なる「お金の話」ではありません。それは同時に、「人とのつながり」や「人生の意味」にも深く関わるテーマです。
どれほど大きな資産を築いても、そこに共有する相手や、託す想いがなければ、それはただの数字にすぎません。英子さんはいま、そのことに気づきはじめています。そして少しずつ、「お金の本当の使い道」を考えるようになりました。その第一歩は、「誰と、どんな時間を過ごしたいのか」と、自分自身に問いかけることから始まるのかもしれません。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
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