暮らしに根づく「マリーナ」に潜む投資妙味
いずれにせよ、オーストラリア東海岸で根づく“海とともにある暮らし”は、観光資源であると同時に、地域社会のインフラとしてたしかな需要に支えられています。
なかでもマリーナは、単なる観光施設ではなく、地元住人にとって「海の玄関口」として、日常生活に深く溶け込んでいることがわかるでしょう。
一方、マリーナは環境規制の影響により新規開発が難しく、供給には制約があります。
そして、ここに世界中の投資家が目をつけました。旺盛な需要があるにもかかわらず供給が制限されているマリーナは、構造的な強みをもつ「貴重な投資対象」として注目を集めているのです。
需要が供給を上回っていることから稼働率は高く、主要な収益源である停泊料や保管料は長期契約に基づくため、安定した収入が見込めます。さらに、修理工房やレストラン、燃料販売などの付帯サービスによって収益源が多様化されており、堅固なビジネス基盤が形成されている点も魅力です。
さらに、オーストラリアのマリーナ業界は小規模事業者が中心であることから、統合や運営効率の改善により、将来的なバリューアップの余地もまだ大きく残されています。
安定資産を組み入れることでポートフォリオを強固に
地政学的リスクや市場の変動に左右されにくい“構造的な強み”は、富裕層や機関投資家が注目する理由となっています。
大切な資産を守るためにも、株式や債券などの伝統資産だけに頼るのではなく、短期的な相場変動に依存しない安定的な資産として、マリーナ投資は極めて有力な選択肢といえるでしょう。
木村 大樹
Keyaki Capital株式会社
代表取締役CEO
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