(※写真はイメージです/PIXTA)

世界の富裕層や機関投資家が注目する「マリーナ投資」をご存じでしょうか? トランプ米大統領の発言ひとつで乱高下する相場に多くの投資家が疲弊するなか、厳しい規制によって競合が入りにくい“構造そのものが味方する市場”として、オーストラリアの「マリーナ」に世界中の投資資金が集まっているといいます。一般には公開されない「マリーナ投資」について、詳しくみていきましょう。Keyaki Capital株式会社代表取締役CEOの木村大樹氏が解説します。

投資先はどうやって選ぶ?…プロ投資家の視点を紹介

投資先を選ぶとき、「これからはこの需要が伸びそうだから」と、つい表面的なトレンドだけで判断していませんか? 本当にリターンを狙うプロの投資家たちは、もう1歩踏み込んだ視点で市場を見ています。

 

たとえば「厳しい規制によって競合が入りにくい領域」など、“構造そのものが味方する”ステージを見極めているのです。この視点は、金融の世界で生きる人々にはごく自然な思考回路になっています。

 

構造が味方する市場は、オルタナティブ投資(非伝統的資産)の分野でよく見られます。近年は地政学リスクの高まりも追い風となり、構造的な優位性・独立性を持つオルタナティブ資産への資金流入が加速しています。

 

たとえば、株式市場がトランプ大統領の発言ひとつで大きく動くような場面でも、構造的な優位性・独立性を持つ資産は動じません。

 

こうした新たな流れのなかで、「マリーナ投資」が密かに脚光を浴びていることをご存じでしょうか。
※マリーナ:ヨットや小型船を泊めておく、小さな港や水域(の施設)。

プロ投資家たちが熱視線を注ぐ「マリーナ投資」とは

画像提供:著者
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マリーナは世界中にありますが、なかでもオーストラリアのマリーナはいま、「構造的な優位性」と「独立性」を持つオルタナティブ資産として注目されています。

 

「マリーナ」とは、船の“駐車場”でありサービスエリアのような複合施設のこと。ヨットやモーターボートなどといったレジャー需要は拡大する一方で、環境保護を理由にマリーナの新規開発には厳しい規制が設けられており、供給は極めて限られています。

 

つまり、マリーナは希少な立地にしか建てられず、参入障壁が非常に高い点が最大の特徴です。

 

その結果、既存のマリーナは常に高い稼働率を維持し、“空き待ち”が当たり前。こうした状況は、マリーナ市場が他の一般的な不動産や金融資産と比べて、「規制や供給制約という構造的な強み=優位性」を持ち、かつ外部の経済や政治的なノイズ(地政学リスクや政策転換など)の影響を受けにくい「独立性」を備えていることを意味します。

 

まさに“構造が味方する”市場――それがいま、マリーナ投資が注目される理由です。

 

さらに、オーストラリアのマリーナがとりわけ注目されている理由として、オーストラリアではマリーナの運営主体の多くが個人や小規模事業者で構成されており、大手企業が支配する状況にはなっていません。言い換えれば、細分化された市場が点在しているのが現状です。

 

だからこそ、これらを統合しスケールメリットを生かせば、市場全体を大きく動かすポテンシャルを秘めている……それがオーストラリアのマリーナ市場の醍醐味です。

 

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