シドニーは富裕層の街?…街ごとに異なる“暮らしの肌感”
オーストラリアでは、国民の約85%が海岸から50km圏内に住んでおり、海は日常に深く根ざしています。その一方で、同じ東海岸でも都市によって “暮らしの肌感覚”が異なります。
たとえば、ケアンズ。日本人観光客にも馴染みのあるこの町では、海と山に囲まれた自然環境のなかで、暮らしは穏やかに回っています。家族連れでも外食は比較的リーズナブルで、家賃相場もシドニーなどに比べると明らかに控えめです。
他方、オーストラリア最大の都市であるシドニーは、平均年収が高く、消費水準も東京と同レベルに匹敵、あるいはそれ以上です。
家賃や食費、教育費、娯楽費など、そのすべてが“それなり”にかかり、街の中心部で暮らそうと思えば、ゆうに年収10万豪ドル(約1,000万円)以上は必要になります。
それでも多くの人が海辺に暮らすことを選ぶのは、海のある暮らしが、彼らにとって心を整える“日常の贅沢”であり、人生の質を高めてくれる存在だからです。
ゴールドコーストはその中間。生活費はシドニーより抑えられつつも、観光都市としての機能を持ち、カジュアルに海とつながる暮らしができる街です。リタイア層にも人気があり、ボートを庭先に置いている家庭も珍しくありません。
「マリーナ」の停泊料も都市によって異なる
こうした暮らしの肌感の違いは、マリーナの停泊料にもはっきりと表れます。
たとえば12m級のボートを月額契約した場合、シドニーのDouble Bay Marinaでは約1,700豪ドル。一方、ゴールドコーストのSouthport Yacht Clubは1,200豪ドル(約12万円)、メルボルンのYarra's Edge Docklandsでは893豪ドル(約8万9,300円とされています。
ただし、これらの価格はあくまで「12m級の艇を月単位で係留する場合」の目安であり、契約方法や期間、時期(繁忙期か否か)などにより実際の金額は大きく変動します。
とはいえ、都市だけでなく、マリーナごとにも価格差が存在する点には留意が必要です。
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