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バフェットの言う「特権(フランチャイズ)」企業とは、高い城壁と深い堀をもつ難攻不落の城のような企業だ。それこそ、あなたが探すべき企業である。
難攻不落の最良企業
バフェットは、半永久的に圧倒的な強さを保つ実力と製品をもっている企業の株を買いたいと思っている。その市場で競合他社を引き離し、断トツの強さを保持している企業を探しているのだ。バフェットは、深い堀で周りを囲った、難攻不落の巨大な城のような企業が理想だと言っている。
バフェットはそういう企業を「特権(フランチャイズ)」企業と呼んでいる。フランチャイズといっても、フランチャイズ・チェーンをもつ企業のことではない。圧倒的な競争優位を保ち、ほぼ確実に成功が予想できる、いわば特権(フランチャイズ)的立場にある企業のことだ。
特権(フランチャイズ)企業が提供する製品・サービスの条件は次のようなものだ。
1. みんなが求めている(あるいはほしがっている)もの。
2. 巨額の資本を投下しないで生産・提供できるもの。
3. それに代わるものがほかになく、これからも出てこないだろうと顧客が思っているもの。
4. 価格規制の対象にならないもの。
競争相手が思い浮かばない企業
バフェットが理想とする特権(フランチャイズ)企業の代表的な例は、シーズ・キャンディーズだ。シーズは、100年以上前から人々に愛されるチョコレートやキャンディーを販売してきたし、これからの100年間もそれらを売りつづけるはずだ。これこそ半永久的に競争優位を保つ企業と言える。
シーズの製品はあらゆる競争相手を引き離している。そもそもシーズの競争相手の名前を挙げようと思っても、ひとつも思い浮かばないくらいだ。だれもがその評判と品質を信頼して、シーズのチョコレートやキャンディーを買っている。
顧客たちはシーズのお菓子の値段が高くても、もっと安いほかのメーカーのお菓子を買ったりはしない。本物を買いたいからだ。だから、価格競争に巻き込まれることもない。投資をするなら、こういう「特権(フランチャイズ)」をもった企業にするべきなのだ。
