大手企業45歳サラリーマン、ようやく課長に昇進し〈年収1,000万円〉到達。家族で高級焼肉をほおばり拍手喝采、愉悦も…給料日に目がテン「まさかの手取り額」【FPの助言】

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「年収1,030万円」…念願の昇進。しかし、実際の手取りは…

「おめでとうございます。課長に昇進です」その知らせを受けたとき、吉田健介さん（仮名／45歳）は、会議室で思わず拳を握りました。新卒で大手食品メーカーに入社して22年。競争が激しく、同期も次々と脱落するなかで、ついに手に入れた“役職者の座”でした。

「よかったじゃない！　パパもついに“年収1,000万プレイヤー”だね」妻の美和さん（仮名／42歳）も明るく笑い、中学生の息子も「お父さん、すごい！」と尊敬の眼差しを向けます。

その日は奮発して高級焼肉に連れていきました。炭火を家族で囲むと、妻が事前に店に電話をしてくれたようで、店員さんが肉プレートを持ってきてくれました。ケーキのように積み重なった高級国産牛ののる皿には「パパ、課長昇進おめでとう」の文字が。妻と息子に拍手で労われ、健介さんも鼻高々です。

そして迎えた、課長として初めての給与日。健介さんは緊張と期待の入り混じった気持ちで、会社のポータルサイトを開き、明細PDFをダウンロードしました。

しかし、その画面をみた瞬間、目がテンになってしまいました。

「……手取り、こんなもん？」総支給は85万円超。しかし、社会保険料や税金、企業年金の掛金などがずらりと並び、最終的な手取りは約57万円。

「うそだろ……？　課長だぞ、俺……」健介さんの違和感は、やがて疑問に変わっていきました。

年収1,000万円超のリアル…「手取り」の少なさ

吉田さんの年収は、課長昇進に伴い基本給が月額52万円に、各種手当を含めて年収ベースで約1,030万円になりました。しかし、支給明細には以下のような「引かれる金額」が並びます。

これにより、支給額85万円に対して手取りは約57万円。これが現実です。

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