投資にはさまざまな手法があります。たとえば、社会構造の変化や産業の再編、テクノロジーの進歩などが生み出すメタ(高次)のトレンド(流れ)をいち早くとらえて、流れに乗るであろう企業株を選び、長期的な成長を狙う投資法があります。日々の株価に一喜一憂する必要がないというメリットがある一方、初心者にはハードルが高いかもしれません。個人で個別の株をもつことに消極的な人には、プロに任せる投資信託という選択肢があります。無論、投資信託にも落とし穴(デメリット)は存在します。注意すべき点とは?本記事では、プロ投資家の島聡氏による著書『メタトレンド投資 10倍株・100倍株の見つけ方』(徳間書店)から一部抜粋・再編集し詳しく解説します。
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プロにまかせて安定的な利益を狙える「投資信託」の落とし穴とは
個別株投資に消極的な人にとってインデックスファンドやETFは優秀な金融商品です。ただし、注意すべきなのが「信託報酬(手数料)」です。
もし銀行や郵便局、証券会社の窓口で投資信託について相談しようものなら、容赦なく販売手数料や信託報酬の高い商品を売りつけられます。当たり前ですが、手数料が高ければ高いほど、最終的に手元に残る利益は確実に減ってしまいます。どんなにインデックスファンドやETFのパフォーマンスが好調であっても、高い手数料を支払い続けていれば大きな損失につながりかねません。
特にインデックスファンドやETFは、一度購入したら基本的に長期間保有し続けることが前提の金融商品です。そのため、わずかな手数料の差でも長期間積み重なり、「塵も積もれば山となる」のです。
インデックス投資やETF投資は、基本的に投資をはじめたら放置しておいて問題ありません。だからこそ、投資をはじめる最初の「商品選び」でできるだけ手数料が低く、コストパフォーマンスに優れる商品を選ぶことに徹底的にこだわるべきです。
ちなみに、私も運用している「バンガードS&P500ETF」は信託報酬が年率0.03%と驚異的な低コストです。インデックス投資やETF投資のメリットは「資金を預けて寝かせておくだけで、コストを最小限に抑えつつ、それなりに市場の成長の恩恵を受け取れること」です。そのメリットを最大限受けるには「バンガードS&P500ETF」くらい少ない信託報酬の商品を選ぶべきでしょう。
販売手数料や信託報酬といった手数料を抑えるには、基本的には「人」を介さない取引が有効です。つまり、ネット証券を利用することです。
銀行や郵便局、証券会社の窓口は、人件費や店舗維持費などのコストがかかるため、どうしても手数料が高くなりがちです。一方、ネット証券であれば、それらのコストを大幅に削減できるため、結果としてコスパに優れた魅力的な商品を提供できるのです。
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エンジニア・起業家・投資家
1960年北海道生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。高校時代からパソコン系雑誌「週刊アスキー」において記事執筆やソフトウェアの開発に携わる。大学時代に世界初のパソコン用CADソフト「CANDY」を開発し、在学中にして約3億円のロイヤリティーを稼ぐ。
1985年、同大学院を卒業し、NTTの研究所に入所。1986年、マイクロソフト日本法人に転職。1989年、米マイクロソフト本社に異動。ソフトウェアアーキテクトとしてWindows95、Internet Explorer3.0/4.0、Windows98の基本設計を手がける。Windows95に「右クリック」「ダブルクリック」「ドロップ&ドラッグ」などの機能を実装し、世界に普及させた。
2000年、米マイクロソフトを退社。同年、Xevo(旧UIEvolution)を創業し、全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長させる。2019年、Xevoを3億2,000万ドル(352億円)で売却。
現在、iPhone、iPadのアプリをはじめとした、さまざまなソフトウェア開発を行っている。シアトル在住。
人気メルマガ「週刊 Life is beautiful」は約2万人の会員数を誇り(2025年2月時点)、まぐまぐ大賞2024・総合大賞1位を獲得。
著書に15万部を超えるベストセラー『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(文響社)など。
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