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株式市場と「逆相関」の関係にある金(ゴールド)投資
「卵を1つのかごに盛るな」とは、分散投資によってリスクを軽減すべきという投資の格言です。たしかに、すべての卵を同じかごに入れていれば、そのかごを落としたときにすべての卵が割れ、全滅してしまいます。投資の世界に置き換えれば、資産全体が大きなダメージを受けてしまうリスクが大きくなってしまう。
しかし、卵を複数のかごに分けておけば、ひとつのかごを落としてしまっても、他のかごの卵は無事です。つまり、複数の銘柄に投資先を分散しておくことで、仮にA社の株価が暴落したとしても、B社の株価は影響を受けないかもしれない。それどころか、C社の株価はむしろ上昇する、といったことも十分に起こり得ます。
資産を分散することで、全体としてのリスクを効果的に軽減することができるのです。ただし、同じ「株式」という枠内でいくら銘柄を分散させたとしても、その分散効果には限界があります。
例えば、リーマン・ショックやコロナ・ショックのような金融危機が発生すれば、ほぼすべての株式が大きく値を下げることになるでしょう。そこで、より効果的にリスクヘッジを効かせ、資産を守りたいのであれば、株式という枠を超え、もう少し投資対象の幅を広げてもいいでしょう。
例えば、金(ゴールド)は株式に代わる有効な選択肢のひとつです。一般的に金の価格は、株式市場とは「逆相関」の関係にあると言われています。つまり、株価が下落する局面で、金価格は上昇する傾向にあると言われています。
国際情勢の悪化や金融危機が起きると、投資家はリスク回避のために、より安全な資産へと資金を移動させようとします。その結果、「安全資産」「避難通貨」として人気の金に資金が流入し、価格が上昇しやすいという特徴があるのです。
同様に、不動産や国債なども、株式とは異なる値動きをすることが多いため、検討の価値がある分散投資先です。より堅実な投資がしたい方は、株式に集中させるのではなく、こういった金融商品にも分散させることをおすすめします。
