投資先を1つに絞らず分散することで、効果的にリスクを軽減することができます。分散投資先としてしばしば名前の挙がる金(ゴールド)にはどのような特徴があるでしょうか。さらに、分散投資をすることで、金融危機等の暴落期にピンチをチャンスに変える可能性が得られるとプロ投資家の中島聡氏は指摘します。本記事では、中島氏の著書『メタトレンド投資 10倍株・100倍株の見つけ方』(徳間書店)から一部抜粋・再編集し詳しく解説します。
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株式市場と「逆相関」の関係にある金(ゴールド)投資
「卵を1つのかごに盛るな」とは、分散投資によってリスクを軽減すべきという投資の格言です。たしかに、すべての卵を同じかごに入れていれば、そのかごを落としたときにすべての卵が割れ、全滅してしまいます。投資の世界に置き換えれば、資産全体が大きなダメージを受けてしまうリスクが大きくなってしまう。
しかし、卵を複数のかごに分けておけば、ひとつのかごを落としてしまっても、他のかごの卵は無事です。つまり、複数の銘柄に投資先を分散しておくことで、仮にA社の株価が暴落したとしても、B社の株価は影響を受けないかもしれない。それどころか、C社の株価はむしろ上昇する、といったことも十分に起こり得ます。
資産を分散することで、全体としてのリスクを効果的に軽減することができるのです。ただし、同じ「株式」という枠内でいくら銘柄を分散させたとしても、その分散効果には限界があります。
例えば、リーマン・ショックやコロナ・ショックのような金融危機が発生すれば、ほぼすべての株式が大きく値を下げることになるでしょう。そこで、より効果的にリスクヘッジを効かせ、資産を守りたいのであれば、株式という枠を超え、もう少し投資対象の幅を広げてもいいでしょう。
例えば、金(ゴールド)は株式に代わる有効な選択肢のひとつです。一般的に金の価格は、株式市場とは「逆相関」の関係にあると言われています。つまり、株価が下落する局面で、金価格は上昇する傾向にあると言われています。
国際情勢の悪化や金融危機が起きると、投資家はリスク回避のために、より安全な資産へと資金を移動させようとします。その結果、「安全資産」「避難通貨」として人気の金に資金が流入し、価格が上昇しやすいという特徴があるのです。
同様に、不動産や国債なども、株式とは異なる値動きをすることが多いため、検討の価値がある分散投資先です。より堅実な投資がしたい方は、株式に集中させるのではなく、こういった金融商品にも分散させることをおすすめします。
エンジニア・起業家・投資家
1960年北海道生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。高校時代からパソコン系雑誌「週刊アスキー」において記事執筆やソフトウェアの開発に携わる。大学時代に世界初のパソコン用CADソフト「CANDY」を開発し、在学中にして約3億円のロイヤリティーを稼ぐ。
1985年、同大学院を卒業し、NTTの研究所に入所。1986年、マイクロソフト日本法人に転職。1989年、米マイクロソフト本社に異動。ソフトウェアアーキテクトとしてWindows95、Internet Explorer3.0/4.0、Windows98の基本設計を手がける。Windows95に「右クリック」「ダブルクリック」「ドロップ&ドラッグ」などの機能を実装し、世界に普及させた。
2000年、米マイクロソフトを退社。同年、Xevo(旧UIEvolution)を創業し、全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長させる。2019年、Xevoを3億2,000万ドル(352億円)で売却。
現在、iPhone、iPadのアプリをはじめとした、さまざまなソフトウェア開発を行っている。シアトル在住。
人気メルマガ「週刊 Life is beautiful」は約2万人の会員数を誇り(2025年2月時点)、まぐまぐ大賞2024・総合大賞1位を獲得。
著書に15万部を超えるベストセラー『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(文響社)など。
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