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投資のヒントはPodcastに転がっている
いまや私たちが情報を得る手段は劇的に変化し、SNSやYouTube、そしてPodcastなどが情報収集の主流となりつつあります。私が投資に関して情報を収集する場合も同様で、新聞やテレビから投資判断に直結する情報を得ることはほとんどなくなりました。
とはいえ、SNSに頼ることはあまりありません。たしかに情報の伝達スピードが速く、影響力も大きくなっています。しかし、その一方で「情報の濁流」ともいえる玉石混交の膨大な情報量により、真偽不明のデマやノイズも多く含まれています。情報量の割に深掘りした議論が少ないため、投資判断の情報源としてはあまり参考にしていません。
そんな私が重宝しているのが「Podcast」です。特にアメリカでは自動車文化が盛んであり、通勤や長距離ドライブなど、運転中にPodcastを聴く習慣が広く浸透しています。日本ではまだまだメジャーとはいえないと思いますが、アメリカではひとつの主要なメディアとして、確固たる地位を築いています。
Podcast の最大のメリットは、時間に制約のあるテレビ番組や、文字数制限のあるニュース記事とは異なり、じっくりと時間をかけてひとつのテーマが深掘りされている点にあります。
特に1〜2時間に及ぶ長尺のインタビュー形式の番組では、ゲストの思考プロセスや、その背景にある経験、そして将来への具体的なビジョンまで詳細に語られることが多く、表層的な話題だけで終わることは稀です。
これは投資家にとって、企業の将来性や、業界全体のメタトレンドを見極めるうえで、きわめて強力な武器になります。
数あるPodcast 番組のなかでも私が特におすすめしたいのが、レックス・フリードマン氏の番組です。彼はAI研究に携わるエンジニアとしての専門知識を持ち、マサチューセッツ工科大学で教鞭も執っています。
彼の番組では、エンジニアや経営者、科学者、政治家など、多岐にわたる分野の第1人者をゲストに迎え、1本あたり2〜3時間、場合によってはそれ以上の長尺インタビューを行っています。
彼はインタビュアーとしての視点が鋭く、ゲストの思考や哲学を丁寧に、そして徹底的に掘り下げます。一般的なテレビ番組では「もっとこの話を聞きたい」と思った矢先に、時間切れで次の話題や質問に移ってしまうことが多く、消化不良感を覚えることも少なくありません。
しかし、フリードマン氏のPodcast では、ゲストが抱える問題意識や、それを解決するための技術的な挑戦、そして社会に対する熱い想いなどが詳細に明かされます。
しかも出演者がとても豪華です。イーロン・マスク氏や、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏、OpenAI(オープンエーアイ)のCEOのサム・アルトマン氏、さらにドナルド・トランプ氏まで出演しています。
これは、CEOやリーダーたちにとっても、長尺のインタビューを受けることに大きなメリットを感じているからでしょう。短いテレビインタビューの場合、どんなに長時間話したところで、編集で数分程度に切り取られ、文脈が伝わらないまま放送されるリスクがあります。結果的に誤解を招いたり、肝心の考えやビジョンが視聴者に伝わらなかったりすることが少なくありません。
一方、Podcast ならたっぷり時間をかけて、みずからの企業理念や具体的なビジネス戦略、そして将来への展望まで、じっくりと語ることができます。ゆえに、超多忙なCEOたちや、大統領選挙期間中のドナルド・トランプ氏もわざわざ貴重な時間を割いて出演しているのです。
いずれにせよ、世界を牽引する一流のCEOやテック業界のリーダーたちが数多く登場するため、メタトレンドを見極めるうえでも最良の情報源のひとつといえます。
中島 聡
エンジニア・起業家・投資家
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